内容説明
ヴェネツィアの象徴としてのゴンドラについて、デザインやイメージの変遷から、ゴンドリエーレの生き様、さまざまなエピソードまで、年代記や小説、映画を駆使して紹介する。
目次
ゴンドラは馬車である
はじまりから十六世紀まで
十七世紀
十八世紀
十九世紀
二十世紀
二十一世紀
ゴンドリエーレ
スクェーロ
トラゲット〔ほか〕
著者等紹介
マーニョ，アレッサンドロ・マルツォ［マーニョ，アレッサンドロマルツォ］［Ｍａｇｎｏ，Ａｌｅｓｓａｎｄｒｏ Ｍａｒｚｏ］
１９６２年、ヴェネツィアに生まれる。ヴェネツィア・カ・フォスカリ大で歴史学の学位を取得。その後は、フリージャーナリストとして『コリエーレ・デッラ・セーラ』紙をはじめ、さまざまな新聞、雑誌で活躍している
和栗珠里［ワグリジュリ］
１９６３年愛媛県生まれ。１９８６年神戸市外国語大学卒業（英米語学科）。１９９３年同志社大学文学研究科博士後期課程単位取得退学（文化史学西洋史専攻）。現在、桃山学院大学国際教養学部専任講師（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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森香
2
17世紀の貴族のお抱えゴンドリエーレの時代、ゴンドラは倹約を求められた。19世紀、ベネチア共和国崩壊に伴い、ゴンドリエーレ自身が船を購入するようになって、船の機動性があがる。更にオーストリア皇帝のもとで豪奢に。そして20世紀、ファシズム化で文学の中でゴンドラが美化されていく。ゴンドラの材質（材木、合板、プラスチック）や、防水処理、船の重心、機動性がに関する記述があるスクェーロの章が面白い。2015/09/15
