内容説明
我々の心を根底から揺さぶる真に、時代に―死者たちに届く、生きた言葉とは何か。根源的に人間存在の何たるかを、文学を通して問う。
目次
「人間存在の根源的な無責任さ」について―災禍と言葉と失声
慧眼を磨き、勁さと優しさを
共同体と死時計―三島由紀夫『文化防衛論』について
現実とあらがうケルト的ロマン主義作家―イェイツとワーズワースと現代愛蘭作家
『平家物語』の虚と実―清盛の晩年
上田秋成が描いた空海
運命への問い、運命からの問い―幸田露伴「運命」をめぐって
透谷と漱石の問いかけるもの―時代を貫通する文学とは何か
著者等紹介
佐藤泰正[サトウヤスマサ]
1917年生。梅光学院大学客員教授。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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