内容説明
WHOのライフスキルの中でとくに問題解決と創造的思考能力を中心としたスキルの養成の一助となる書。具体的には、問題解決のための予備知識と姿勢についての考察、および創造的思考のための方法論と支援考から成り立っている。前者においては、「問題」に関する曖昧な知識を整理し、システム思考による対話の方法について述べる。また後者では、アイデア発想の原理についてと発想支援考を展開している。とくに支援考では、著者が「問題発見」という大学におけるワークショップを通して開発・改良を行っている支援システム(AT‐Method)について提案している。
目次
第1章 問題環境論(問題解決の形態;話し手と受け手に見る問題意識の形態;原因の形態;問題状況の諸型)
第2章 システム思考的対話論(問題解決プロセスと対話;参画対話の留意点)
第3章 発想原理と技法(「遊び」と発見原理;アイデア発想の仕組み)
第4章 発想支援論(収束的思考のための諸技法およびISM法支援の課題と着想;収束的思考のためのカード操作ツール:AT‐Method;AT‐Method適用事例)
著者等紹介
竹村哲[タケムラアキラ]
1993年3月金沢大学大学院、自然科学研究科システム科学専攻博士課程後期修了工学博士。現在星稜女子短期大学助教授。専門分野計画学、視考支授。主な著書『問題解決の技法』海文堂出版『コンピュータ・マネージメント』共立出版(以下、共著)『ファイル処理プログラミング入門』北国出版『構造化プログラミング入門』懸文堂『実践経営学研究チャート式実践経営』SBB経営センター
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