出版社内容情報
アメリカの大統領選が盛り上がりを見せています。カマラ・ハリスが民主党候補になったことで、大統領選の構図は、まさにアメリカの分断を象徴する形となりました。そして、10月4日に映画『シビル・ウォー アメリカ最後の日』が公開されます。アメリカの19州が独立戦争を起こす内戦を描いた映画です。まさにアメリカの分断を象徴する映画です。本書は、アメリカの分断をテーマにした新書です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAN
9
米国の政治状況に詳しい学者5名のインタビュー形式で編集されている。米国政治の根底にある宗教状況に詳しい松本佐保教授が加わっていることで、そこを特に知りたくて購入。読んでいる最中に新大統領が選出されてしまった。インタビューという形であり、その後の編集も入っていると思うので本当のところはわからないが、総じて教授たちの傾向は民主党への指向性がつよく、共和党・トランプへの警戒感が強いと感じた。コラムと巻末で取り上げられる資料(激戦州の歴史的推移など)は資料的に価値があった。2024/11/13
しろくまZ
8
つい先日2024年アメリカ大統領選挙があり、トランプ氏が大統領に返り咲いた流れで、本書を手に取る。選挙、宗教、人種、シンクタンク、労働組合を切り口として、アメリカの分断状況について評論されている。個人的に興味深かったのは、宗教やシンクタンクにについて述べられている章で、学びも多かった。一方、インタビューに答えている大学教授達の政治的立場なのか編集部の方針なのか分からないが、総じてリベラルサイドからの論評が多いとも感じられた。2024/11/10
みじんこ
7
宗教、人種など様々な要素から米国の分断を読み解く。ハイテク・ドブ板選挙は選挙制度が異なるとはいえ、日本よりも非常に先進的に思えた。キリスト教シオニズムの考え方も分かり、パレスチナ問題への理解も深まる。左右のシンクタンク、労組に関する話は日本人的にはあまり馴染みがないので勉強になった。労組と労働者を分断していく戦略はなるほどと思う。本書でも指摘されているように、過去の事件も踏まえるとハリス勝利でトランプ側の支持者によって何が起こるか分からないという怖さがあるのは間違いない。『シビル・ウォー』も観てみたい。2024/11/04
水落健二
2
分断が極まっているアメリカ。両陣営ともに過激なことを言えば言うほど支持が集まるから更に極端になっていく。 しかし、選べるだけ幸せだといえる。日本は左寄りの政党しかないし、そもそも選択肢が無い。 インターネットの進化で政治の世界も変わるということをアメリカが証明した。日本も変わっていくことに期待したい。2025/03/25
優しい親子丼
0
トランプ対ハリスの大統領選。トランプが勝利しました。まさか、とは感じていましたが…今後のアメリカはどうなっていくのか。いや、日本も他人事ではないような気がしますね。 トランプの動向を探るのに重要なキーワード。「MAGA派」「プロジェクト2025」「ヘリテージ財団」2025/01/27
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