出版社内容情報
伝説シリーズの完結巻、待望の文庫化! 四兄弟とともに旅をしてきたすべての人へ。
富士山は大噴火、日本政府は機能不全。京都幕府を開いた怪女・小早川奈津子は新たな野望を抱き猛進する! 未曾有の大混乱の中、異形の者たちは人間を無慈悲に襲い続けた。人類の未来を背負った竜堂四兄弟は、牛種との決戦の地・月の内部へ。ついに正体を現す最兇の主君。その口から語られた「五〇億人抹殺計画」究極の狙いとは? 恐るべき強敵を迎え、始・続・終・余、四人の竜王の死力を尽くした戦いが始まる!
内容説明
富士山の大噴火は続き、異形の怪物が街を襲う。日本政府が機能不全に陥るなか、征夷大将軍・小早川奈津子は西日本の独立を企図。一方、竜堂四兄弟は、牛種との決戦の地・月の内部へ向かう。ついに姿を現した「最後の敵」の正体とは?刊行開始より三十年、熱狂を生み続けてきた伝奇アクション、堂々の完結!
著者等紹介
田中芳樹[タナカヨシキ]
1952年熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。’77年『緑の草原に…』で第3回幻影城新人賞、’88年『銀河英雄伝説』で第19回星雲賞、2006年『ラインの虜囚』で第22回うつのみやこども賞を受賞。壮大なスケールと緻密な構成で、SFロマンから中国歴史小説まで幅広く執筆を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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よっしー
25
文庫版でも遂に完結!! ノベルス版では読了済ですが、兄弟の座談会も読みたかったのて、購入してからずっと温めてました(笑 最終的には収まる所に収まったのかなという感じですね。日常に戻って平和に…とは、流石にやらかした事の数々を考えると仕方が無い物があるからこその結末と言う感じ。ただ、兄弟らしく過ごせる日々が待っているようなので良かったです。2024/10/21
山猫
13
座談会、今までで一番つまんなかったな。2024/01/20
ソラ
9
【読了】E もう完結することはないだろうと思っていた作品だっただけに最終巻が読めて感慨深い。ただ、この10数年のうちに自分の趣向が変わってしまってこのノリが楽しめなくなってしまったところに時の流れを感じる。2023/12/31
紅羽
5
シリーズ十五巻目。完結巻。何と作品の中では一年にも満たない時間だとか。その短い間に「スマホ」とか登場してたりして、驚き以上に三十年の時の流れを感じました。物語としては兄弟達を何度も追い詰めた小早川奈津子嬢の予想外の結末が逆に印象的でした。とにかく最後まで読めて良かったです。全てに感謝です。2025/02/12
ナセル
5
終わった…長かった、というのが一番の感想。終わり方自体はジャンプ作品の最終回みたいな感じでしたがあれだけ暴れ回っておいて日常に戻るのは無理がありますよね。小早川奈津子の最期はちょっと予想外。対炎帝兵器みたいな扱いで三千世界に飛ばされるものとばかり…。2024/01/14