出版社内容情報
歴史のターニングポイントには、なぜそれが起こったのかというさまざまな説があります。本書は日本史の出来事にまつわるさまざまな陰謀説を専門家二人が検証。ライバルの継承者を暗殺した天皇の子孫は、その事実を「暗殺」と書かず、ライバルが「病死」したと書きます。また、後世の人たちが真相を読み解くことを前提にして、あえて「嘘」を書いた史料もあります。こうした歴史の「嘘」や「仮説」を読み解くことで、より歴史の真実に近づくことができます。それを二人の対談と単独論考から提示します。
内容説明
本能寺の変には黒幕がいたのか、それとも明智光秀が怨恨から起こした反乱か?源頼朝は本当に北条政子に頭が上がらなかった?応仁の乱を長期化させた複合的要因とは?孝明天皇は倒幕派に暗殺されたのか?坂本龍馬を暗殺したのは小太刀の達人だった?歴史上のさまざまな定説・仮説を2人の論客が一刀両断。
目次
巻頭対談 日本史をどう読み、学ぶべきか
第1章 古代編(古代史を読み解く視点―日本史と天皇の存在;邪馬台国と卑弥呼に関する「定説」;古代天皇に関する「定説」;古代女帝に関する「定説」;聖徳太子に関する「定説」)
第2章 中世編(中世史を読み解く視点―軍事の観点から日本史を見る;源平合戦に関する「定説」;承久の乱に関する「定説」;南北朝の内乱・正閏論に関する「定説」;応仁の乱に関する「定説」)
第3章 近世・近代編(近世史を読み解く視点―本能寺の変から現代のコロナ禍まで;本能寺の変に関する「定説」;関ヶ原の戦いに関する「定説」;大坂の陣に関する「定説」;島原の乱に関する「定説」;徳川歴代将軍に関する「定説」;江戸の三代改革に関する「定説」;忠臣蔵に関する「定説」;桜田門外の変に関する「定説」;明治維新に関する「定説」)
著者等紹介
本郷和人[ホンゴウカズト]
1960年、東京都生まれ。東京大学史料編纂所教授。東京大学・同大学院で石井進氏、五味文彦氏に師事し日本中世史を学ぶ。史料編纂所で『大日本史料』第五編の編纂を担当
井沢元彦[イザワモトヒコ]
作家。1954年2月、愛知県名古屋市生まれ。早稲田大学法学部を卒業後、TBSに入社。報道局社会部の記者時代に『猿丸幻視行』で第26回江戸川乱歩賞を受賞。「逆説の日本史」シリーズは単行本・文庫本・コミック版で累計500万部の超ベスト&ロングセラーとなっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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gonta19
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AICHAN
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Isamash