出版社内容情報
ロシアが米大統領選挙に介入!? 安全保障の議論が高まる日本にとって貴重なケーススタディとなるこの事件の顛末を解明する初の本。
内容説明
二〇一六年の米大統領選挙。ドナルド・トランプ陣営が、選挙に干渉したロシアのウラジミール・プーチン政権と「共謀」していたとの疑惑は、連邦議会や捜査機関、メディアを巻き込んだ類いまれなスキャンダルとなった。怪しげな人物の登場、不確かな文書の乱舞。多くの疑問が提示され、メディアの追及は続いたが…。司法当局が党派対立に巻き込まれるなか、モラー特別検察官が出した最終的な結論は「共謀の証拠なし」だった。だが、事件はこれで決着せず、トランプ陣営への捜査は政治的偏向によるものだとしてFBIに対する批判が広がる。そして捜査当局を捜査して検証する異例の展開を見せた末に、見解の異なる二つの報告が残された。メディアへの信頼や国家の威信を揺るがしかねない、米国における情報戦の瞠目すべき実態を膨大な資料を通して明らかにする。
目次
第1章 ロシアゲート物語の全体像
第2章 介入疑惑の発生
第3章 FBI、捜査に乗り出す
第4章 ブレナンCIA長官の意気込み
第5章 ロシア介入説を確定した米情報機関報告
第6章 スティール文書の衝撃
第7章 共謀を確認できなかったモラー報告
第8章 「捜査を捜査する」
第9章 ロシアによる選挙介入は結果を左右したか
第10章 メディアの共謀説垂れ流し
第11章 米ロ政府の対応と関係悪化
著者等紹介
小田健[オダタケシ]
ジャーナリスト。1949年北海道生まれ。1973年東京外国語大学ロシア語学科卒、同年日本経済新聞社入社、整理部、社会部、外報部、経済部などを経て、1987‐91年モスクワ支局長、1992‐96年欧州総局次長、1998‐2009年論説委員。2012‐16年国際教養大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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