出版社内容情報
無人のドローンが都市を襲う。人工衛星がハッキングされる。ウクライナ侵攻ではSF小説さながらの事態が現実となった。戦後77年、米軍に依存した自衛隊は「弾薬がない」「戦闘機が飛ばない」「隊舎はボロボロ」の三重苦に陥る。激動する世界と日本の安全保障の「いま」に迫る。
内容説明
無人のドローンが都市を襲う。人工衛星がハッキングされる。ウクライナ侵攻ではSF小説さながらの事態が現実となった。戦後77年、米軍に依存した自衛隊は「弾薬がない」「戦闘機が飛ばない」「隊舎はボロボロ」の三重苦に陥る。激動する世界と日本の安全保障の「いま」に迫る。
目次
第1章 プーチンが招いた新しい戦争(無人機の時代;サイバーが変えた戦争のかたち;台湾有事のリアリティー)
第2章 戦後安保は国を守れるか(縦割りの日本防衛;弾薬もない自衛隊;戦略見えない防衛戦略;人材軽視の防衛省;予算不足の装備品;後回しの国民保護;置き去りの防衛産業)
第3章 国家安保戦略を読み解く(点検・安保3文書;日米同盟新時代へ)
第4章 新戦略の先へ「私の提言」(私の提言;防衛大70年の現在地;歴史で見る戦後安保)
第5章 一目で分かる重要文書(防衛力に関する有識者会議の報告書;安保関連3文書の要旨;日米首脳共同声明)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
RmB
6
防衛=兵器の性能という短絡的な発想に陥ってはいけないのでしょうが、わかりやすさばかりが優先されるあまりに予算の金額と兵器の性能という数字ばかりが話題になるのは防衛問題に限らず税、年金といった分野も根本は同じように思います。2023/07/03
乱読家 護る会支持!
5
防衛費がようやくGDPの2%を確保出来そうですが、アメリカの言うがままに高い兵器を買っているだけではダメ。 弾薬の確保と自衛官の報酬アップを行った上で、、、、 核抑止力の保持、積極的サイバーディフェンス、ドローンなどの無人機や自律型致死兵器システム(LAWS)への備え、スパイ防止法の制定、軍事衛星、そしてもちろん憲法9条の改正(「自衛の措置を妨げない」の追記等)。 そのためには、自由民主党内に保守系の議員を増やすことが急務となる。2023/10/14
うえぽん
3
日経の政治・外交グループという著者の性格から来る限界でもあるが、いくつかの仮説を設定して深く掘り下げた内容というよりも、最低限公表情報から知りうる現状・データ(特集記事のようなもの)をコンパクトにまとめたような印象。また、安全保障面での国際環境の変化や歴史については理解が深まるが、ここまで総花的にするのなら、経済・財政・産業面での含意についても触れて欲しい感じもある。ただ、一定の意図を持って煽るような論調ではなく、比較的淡々と事実を披露していることから、時宜に叶った資料集的著作であろうと思います。2023/05/18
takao
2
ふむ2024/04/07
km.
1
本書は読者にテーマである「あなたと日本の防衛を考えたい」を投げかけてくる。 それは良くわかるのだが、ついてまわるのが防衛費増額の財源のための増税の話。 必要ならしょうがないと思うが、それを政治家が裏金や不倫やらで遊んで使うのは許せない。 だからまずは選挙からなんだろうな。2025/05/18