日経プレミアシリーズ<br> 『失敗の本質』を語る―なぜ戦史に学ぶのか

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日経プレミアシリーズ
『失敗の本質』を語る―なぜ戦史に学ぶのか

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  • サイズ B40判/ページ数 279p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784296113378
  • NDC分類 391.2
  • Cコード C1234

出版社内容情報

『失敗の本質』は、日本が第2次世界大戦(同書では大東亜戦争という呼び方に統一しています)で敗戦を喫した原因を解明し、教訓を引き出した著作で、長く読み継がれている名著です。新型コロナウイルスの感染爆発、環境破壊や自然災害の拡大、世界各地での軍事的な緊張の高まりなど、「安心・安全」とはほど遠い世界の中で、日本政府や企業は国難に十分に対応できているでしょうか。同書が浮き彫りにした日本軍の構造欠陥は、残念ながら、現代日本の様々な組織の中にも見受けられます。同書は日本軍の敗因分析から様々な教訓を引き出し、勝てる組織になるための方法を提言していますが、なお実行できていない組織が多いのが現実です。今こそ、同書を読み直し、混乱の時代を乗り切る知恵を吸収するときではないでしょうか。
そこで、著者の一人で、完成に至るまでのプロセスを主導した野中郁次郎・一橋大学名誉教授に同書誕生の背景や、その後の戦史に関わる研究の軌跡について語ってもらったのが本書です。
 野中郁次郎の研究は「知識創造理論」と戦争研究の2本柱からなります。本来は親和性が高いはずの経営理論研究と戦史研究ですが、日本では敗戦の反動から両者を隔てる壁は巨大なものがあり、戦争を研究すること自体がタブーでした。戦史の科学的な分析とはほど遠いのが、『失敗の本質』誕生前夜の日本だったのです。『失敗の本質』は予想以上の長寿商品となり、野中氏の業績の代表作ですが、野中氏自身が戦史研究について語る機会はありませんでした。だが、2019年9月に日経新聞に連載された「私の履歴書」では『失敗の本質』について2回にわたって述べ、その誕生の背景などについて読者の反響も大きいものがありました。
 本書は、戦争研究の出発点であり、ベストセラーとなった『失敗の本質』(1984年)が生み出された経緯からスタートし、『戦略の本質』(2005年)、『国家経営の本質』(2014年)、『知略の本質』(2019年)へと展開する戦争研究の広がりを俯瞰するもの。既刊本の概略を紹介するにとどまらず、野中氏が何を考えながら、どのように戦争研究を深めていったのか、自身の経営理論とどのようにリンクしてきたのかを、野中氏自身の言葉で解説してもらいます。野中氏自身の「知識創造プロセス」を解明する試みでもあります。

内容説明

ベストセラー『失敗の本質』はどのようにして誕生し、『アメリカ海兵隊』『戦略の本質』『国家戦略の本質』『知的機動力の本質』『知略の本質』などへと展開していったのか。本書は野中氏がリーダーとなった戦史研究を俯瞰し、どのように研究を深め、自身の経営理論とどうリンクしてきたのかを、自ら解説するもの。著者が自らの知識創造の軌跡を解明する試みでもある。

目次

序章 探索―失敗研究の題材を求めて
第1章 混沌―新しい戦争研究の型
第2章 実現―『失敗の本質』の要諦
第3章 展開―失敗から強さの解明へ
第4章 難航―20年を要した『戦略の本質』
第5章 総決算―国家レベルの指導力に迫る
終章 挑戦―新たな国家論の構想

著者等紹介

野中郁次郎[ノナカイクジロウ]
一橋大学名誉教授。1935年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、富士電機製造勤務を経て、カリフォルニア大学経営大学院(バークレー校)にてPh.D.取得

前田裕之[マエダヒロユキ]
学習院大学客員研究員、川村学園女子大学非常勤講師、文筆家。東京大学経済学部卒業後、1986年日本経済新聞社入社。東京経済部、大阪経済部金融担当キャップ、経済解説部編集委員などを経て現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゴールドまであと945日

82
『失敗の本質』はだいぶ以前に読んだ・記憶に薄れているので、また読み直す。日本はどんどん落ちていく。私の生きている間は。なんとかもってほしい。あとは孫たちにがんばってもらいたい。中国との戦争に、なぜ勝てなかったのか。米国との戦争に、まぜ負けたのか。国力の差以上に、もっと重大な原因があった。にもかかわらず、負けると認識したのに、闘う以外の選択をしなかった。政治家や軍人、それを支えた国民、支えたのだ戦争をした人達を。今度。重大なことをやるときは、理解したうえでやろう、なんにせよ。2023/12/06

koji

25
<失敗の本質、知識創造の経営>の野中先生に、元日経新聞記者の前田さんがインタビューした良書。野中先生が展開する概念は難しく中々理解し辛かったのですが、本書ではスッと頭に入ってきました。これは、本書のコンセプトの明確さ(現在地から過去の理論を読み直し、危機時のリーダー像(<志、共感、物語る、知略>を備えた人、野中さんはチャーチル推し>を浮き彫りする事)、私自身が今の勤めで考えている事にダブらせ乍ら読めた事が大きいですね。最後に思わぬおまけ。野中先生のメタファーの解説を読んで春樹さんの理解が深まりました。謝謝2022/09/28

しゅー

8
★★★野中郁次郎先生のベストアルバムだ。日経の「私の履歴書」のような過去の思い出語りに加え、一般向けに書かれた主な著作について要所を解説して下さるのが有り難い。我々は各々の著作を「点」で捉えてしまいがちだが、本書では各著作の裏にあった思想的な変遷が語られており、野中先生の研究の道のりを「線」でたどれる。図書館本で済ませてしまったけど、手元に置いて置きたくなった。2025/03/12

kentake

4
組織論におけるコンティンジェンシー理論を用いて旧日本軍の作戦事例を分析し、作戦が失敗した教訓を体系的に整理した「失敗の本質」以降、著者は組織としての戦略やリーダーシップについて戦史に学ぶ著作を多く著している。 一方で「知識創造企業」や最近の「ワイズカンパニー」など、企業のイノベーションや企業戦略に関する著作も有名である。 本書では、著者が米国留学から研究者に転じ、現在に至る過程が詳しく描かれており、双方の研究が連携している点がよくわかる。 変化に強い組織として、米海兵隊の事例が紹介されているが興味深い。2023/01/03

ǝsnɹɐu

4
新たな知を紡ぐには、様々な情報を広く集めながら、背後にある文脈を理解し、適切な取捨選択をする。その上で、何かと何かを組み合わせ、新しい概念を作り出し、その概念を形にして実際に使えるかどうかを試してみることが重要2022/08/27

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