出版社内容情報
TSMCはどうやってインテル、サムスン電子を追い抜き世界一になれたのか?
「護国(国を守る)」のためには、現代の先進国が日常生活や産業、国防などで不可欠な技術を保有していることが欠かせない。(中略)もしそのサプライチェーンが途絶えたら、日常生活や産業に大きな影響が及ぶだけでなく、大国の国防や軍事のための高度な武器が機能しなくなるかもしれない。大国は重要なリソースが途切れないようにするため、当然、その保護に力を入れる。この観点から見ると、TSMCの状況は「護国」の条件に合致している。(中略)30年以上にわたり磨き上げた高い生産技術を有する製造チームが、あらゆる分野で必要とされる半導体を全世界に供給する。そう考えると、TSMCは世界で唯一無二の存在であり、「神山」といえるのではないだろうか。(本書『序文』より)
ここ数年で、TSMC(台湾積体電路製造)は、世界各国の政府や企業、メディアの注目を集めるようになった。その一挙一動は、世界の主要産業のサプライチェーンを安定的に運営できるかどうかにも影響を及ぼす。本書では、TSMCの強みはどこか、なぜそれほど強いのか、競合他社がなぜこの先10年間でTSMCに勝つことが難しいのか、その理由を明らかにする。
内容説明
すべての企業人が今、絶対に知っておくべき企業、TSMCのすべて。
目次
第1章 護国神山、TSMC
第2章 TSMC誕生の歴史
第3章 モリス・チャンとは何者か
第4章 TSMCの七つの競争優位性
第5章 TSMCの技術開発秘話
第6章 今後10年を展望する
著者等紹介
王百禄[ワンバイルー]
科学技術ジャーナリスト、作家。1982年に国立台湾科技大学を卒業後、中国時報グループに入社。『工商時報』の記者として台湾のエレクトロニクス産業や半導体産業などを黎明期から取材してきた。台湾科技大学で講師、客員副教授を務めたのち、現在はハイテク産業について取材・執筆するジャーナリストとして活動している
沢井メグ[サワイメグ]
翻訳家、ライター。台湾生まれの作家・劉吶鴎の足跡を追って上海に留学し、上海国際博覧会日本館での勤務を経て、2011年より翻訳家、ライターの活動を始める。台湾や中国をはじめとする中国語圏のビジネスやカルチャーのニュース翻訳のほか、現地の漫画やアニメなどポップカルチャーの紹介や取材を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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