- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
人生で最も大切な「仕事」と「お金」の話。
人気漫画家ヤマザキマリが本音で語る「仕事」と「お金」の話。
現在は漫画家の著者ですが、経験した仕事は、チリ紙交換のアルバイトに始まって、絵描き、露天商、大学教師、料理講師、テレビリポーター、美術イベントのキュレーター、普通の勤め人など、数知れず。
当然、良いことばかりでなく、さまざまなトラブルや苦労を経験してきました。
海外で借金返済に追われ、家を追い出されたり、ダブルワークならぬ「10足のわらじ」を経験したり、仕事で活躍すれば、上司から妬まれたり。
トラブルなどがあるたびに、著者は働くことについて考え、働き方を変えてきました。
「好きな仕事か、向いている仕事か」
「お金にならない仕事をいつまで続けるべきか」
「嫌な上司がいたらどうすべきか」
「望んだ仕事なら、限界まで働くべきなのか」
そんなことについて考えるヒントが豊富な体験的仕事論です。
母から学んだお金の話や、自らが経験した借金の怖さなどについても言及。
「仕事」と「お金」についての本音が満載です!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
211
ヤマザキ マリは、漫画以外を新作中心に読んでいる作家です。世界を股にかけて波乱万丈の人生をおくる著者ならではの仕事に纏わる人生観、愉しめました。それにしても著者がJKでちり紙交換まで経験しているとは思いませんでした。2018/11/24
やすらぎ
174
こんなに凄い方だとは!…今の世の中、お金がすべてって価値観。ウイルスみたいに人の中に入り込んで、コンプレックスや孤独や傲慢さを生む。そんな世界を見つめ直したくて、さっさと荷物をまとめて旅に出た。人生の分岐点で強い力の発する方に突き進む、行動力と自立心の塊。言葉に力があり自然体で生き生きとしている。私たちは機械ではありません。人間です。考える力がある。お金を稼ぐため、争うために生まれてきたわけじゃない。生きていればどんな人生にも波がくる。いい波が来たから乗ってみると、どこかに連れていってくれるかもしれない。2020/10/15
もりやまたけよし
81
子供の頃から今に至るまで、やりたいことをずっと続けてきた体験記が綴られている。お嬢様学校で校則の決まりの三つ編みに抗するためドレッドヘアにする辺り只者では無いですね。2018/11/11
syaori
58
『テルマエ・ロマエ』の作者が、半生を振り返りつつ「好きなことと、お金になること」の二つとどう向き合うかを教えてくれる本。まず油絵を学ぶため渡ったイタリアでの極貧生活や借金と、波乱万丈な半生に驚愕しますが、その中で本気で考え、生きてきた人から出た言葉の数々は素直に耳に入ってくるように思えます。視野を広く持ち、他人や世間の常識、価値観に振り回されない「揺ぎない価値観」を自分の中に育てること、「これしかない」と思いつめず自分に合ったやり方を探すことなど、「ままならない」現実を豊かに生きるための金言が満載でした。2019/05/10
Nat
45
ヤマザキマリさん好きだなぁ。人生に悩む娘にも読んで欲しくて勧めたが、すげなく却下されてしまいました。悲しい。読めばきっと色々と大切なことに気づくと思うのですが。2019/04/08