出版社内容情報
家父長制とは、日常的な性差別や女性蔑視を支える考え方と関係性のネットワーク。トランプなど極端なタイプに目を奪われてはならない。日々の「取るに足りない」習慣こそが男性中心主義を強化し、ひいては軍事主義を支えているのだ。シリア内戦から軍事ツーリズム、兵士の妻からカフェテリアの女性まで、幅広い話題で家父長制の手強さともろさを論じる。率直な語りが共感を呼ぶ。
内容説明
家父長制とは、女性蔑視に依拠し、日常的な性差別を支え、ジェンダー不平等を生みだす考え方と関係性のシステムだ。トランプのような規格外の人物に目を奪われ、ありふれたかたちの実父長制を見逃してはならない。シリア内戦から軍事ツーリズム、兵士の妻からカフェテリアの女性まで、日々更新される家父長制の手ごわさともろさを論じる。フェミニスト国際政治学の第一人者による励ましの書。
目次
序章 トランプだけが問題なのではない
第1章 ピンクのプッシーハットvs.家父長制
第2章 和平協議に抗するシリアの女性たち
第3章 カルメン・ミランダが戻るとき
第4章 ツーリズムと共犯―タイコンデロガ、ゲティスバーグ、広島
第5章 家父長制的忘却―ガリポリ、ソンム、ハーグ
第6章 スカートをさっとひきよせて
第7章 フェミニストへのまがりくねった道
第8章 ランチ・レディとワンダーウーマン、その他の抵抗
終章 “家父長制”は無敵じゃない
著者等紹介
エンロー,シンシア[エンロー,シンシア] [Enloe,Cynthia]
1938年生。カリフォルニア大学バークレー校で政治学博士号。現在、クラーク大学政治学・女性学教授。専門:フェミニスト国際関係論、国際政治学
佐藤文香[サトウフミカ]
1972年生。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科博士課程修了。博士(学術)。現在、一橋大学大学院社会学研究科教授。専門:ジェンダー研究、社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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