内容説明
不倫、凌辱、略奪愛、サディズム、マゾヒズム、美少年愛、美少女愛。名画に潜むもうひとつの真実。
目次
第1章 凌辱する神たち
第2章 聖書で語られる背徳
第3章 聖女たちの受難
第4章 不倫と愛人
第5章 ファム・ファタル
第6章 売春とポルノグラフィー
第7章 同性愛
第8章 少年愛
第9章 少女愛
著者等紹介
池上英洋[イケガミヒデヒロ]
広島県出身。美術史家・東京造形大学教授。東京藝術大学卒業、同大学院修士課程修了。専門はイタリアを中心とした西洋美術史・文化史。日本文藝家協会会員
青野尚子[アオノナオコ]
東京都出身。ライター、編集者。早稲田大学第一文学部・桑沢デザイン研究所ヴィジュアルデザインコース卒業後、六耀社、建築・デザイン専門誌「FP」編集を健て現在フリーランス。美術、建築の分野を中心に活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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keroppi
68
表紙からして、「西洋美術史」と書いてなければ【読メエロ部】である。目次を見ても「凌辱する神たち」「聖書で語られる背徳」「聖女たちの受難」「不倫と愛人」「ファム・ファタル」「売春とポルノグラフィー」「同性愛」「少年愛」「少女愛」。西洋美術の歴史を紐解きながら、そこに見られる背徳の美。神話や聖書を題材としながら、描かれるのは、人間の性へのあくなき探求。これらの絵画に見惚れていたであろう人間たちの欲望。矢で射られる「聖セバスティアヌス」に魅了され自らも演じる三島由紀夫も登場する。美術史は面白い。2020/12/16
takaya
15
姦淫、不倫、少年愛、少女愛、そのほか性を中心とした「背徳」を描いた美術作品を解説しています。ギリシャ神話、聖書をテーマにした西洋美術を見ることが楽しくなる本なので、西洋美術が好きな人にはおススメできます。2021/12/22
クサバナリスト
7
西洋の文化史を知らないと絵画も理解できない。各テーマに関する絵画もアーティストによって表現方法もかなり違う‼2020/12/03
らむだ
6
背徳的なテーマで描かれた西洋の絵画を、様々なカテゴリーに分けて解説した一冊。豊富なカラー図版でイメージが掴みやすい構成。美術や西洋文化、宗教に関する知識が少なくてもわかりやすい内容になっている。2022/02/03
takakomama
4
凌辱する神たち、聖書で語られる背徳、聖女たちの受難、不倫と愛人、ファム・ファタル、売春とポルノグラフィー、同性愛、少年愛、少女愛。神話などを口実に、画家はスキャンダラスな絵画を描いています。秘密の恋愛や犯罪など、おおっぴらにはできないことほど気になります。カラーの図版がたくさん載ってます。2023/07/06