出版社内容情報
読者対象:高校野球ファン/菊地選手ファン/『野球部あるある』ファン/野球関係者/元球児/現役球児
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ma-bo
38
野球留学について、8つの強豪校の監督や生徒達に取材を行いまとめた一冊。 何かと批判される部分もあるけど、当の本人達は純粋に野球に取り組んでいるよな。親許を離れる事により成長出来る事もある。 『どこから来たかが問題なんじゃない。どこで汗を流したかが大事なんだ!』2020/06/20
ドリル
20
★★★2021/07/30
ようはん
20
県外への野球留学生を受け入れている全国各地の高校野球部を取材した内容。県外出身の選手を主体とした野球部が「外人部隊」「大阪第二代表」等と揶揄されているのはネット等で見かけた事はあるが、そうした揶揄を乗り越えて出身が異なる選手同士が互いに良い刺激を受けて高め合うメリットや地元の人々との交流でかつて程批判の空気は無くなってきている。野球留学生を多く輩出している大阪出身選手の気質や強みについて何人か語っているのも興味深い点だった。2021/03/13
TAKA
16
「ガイジン部隊」所謂野球留学生を指す意地悪な言葉である。日本における高校野球人気からかどうしても地元愛が過剰になってしまう人がいるのも確かだろう。けどこの本を読んでみると当の本人達はさほど気にしていない事が分かる。純粋に甲子園を目指しひたすら野球に打ち込んでいるだけなのだから。出身地なんて関係ない。そこで3年間を過ごせばそこもまた地元になるのだから。もっと大きな心で見守ってあげよう。2020/06/12
katoyann
15
高校野球で越境入学をする野球留学について取材したノンフィクション。甲子園常連校の名前がずらりと並んでいる。高校野球には郷土愛や地域性に絡んだ心理が時に排外主義的な感情を生む。越境入学をした生徒は時に地元のファンから「大阪の〇〇」とか「横浜〇〇」といった中傷を伴う野次が飛ぶという。取材では強豪校の監督と選手の様子に迫ることで、勝利至上主義であるかのように思われがちな編成方針ではなく、選手の自発性や監督の教育に対する考え方がグローブアップされ、野球やその地域への愛が描かれる。一風変わったコンセプトが面白い。2024/01/30