内容説明
二十世紀は「戦争の世紀」、二十一世紀は「環境破壊の世紀」と呼ばれた。そして混沌の二十二世紀が過ぎ、世界を救ったのは、科学の放棄を説いた宗教家たちだった…。二十三世紀初頭、何世紀にも渡って悲劇の元になりつづけた科学を処分するため、裁判が開かれる。有罪を声高に唱えるのはクリスチャン検事たち。それに対し、無罪を主張する科学省長官と哲学者弁護士は、科学の歩んできた歴史やその本質を訴えることに。現代の科学が裁かれる未来の裁判をコミカルに描き、科学の面白さ、魅力を詰め込んだ、ＳＦコメディ法廷小説。
著者等紹介
大森浩太郎［オオモリコウタロウ］
１９６４年群馬県生まれ。ビデオプロデューサー。国立群馬高専で水文学（地球上の水循環を解析する学問）を専攻。卒業後は、新聞社で編集を務める傍ら、雑誌にて科学記事の連載を執筆。現在はビデオ制作に携わりつつ、科学全般の研究を行っている（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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