感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
及川まゆみ
3
友人に勧められて読む。著者はてんかん専門医で診療のかたわら知的障害者施設にも勤務している医師だそう。ただ、この本にはてんかんの患者は出てきません。主人公のタケルは知的障害者です。言葉は「アーア」としか発せません。けれど、その一つの言葉に深い意味があるのだろうと思います。施設の様子がよく伝わってきて、物語に深い愛情を感じました。障害者施設というといろんな事件がありますが、大方の施設では愛を持って運営しているはずです。自費出版のようですが、多くの人に手にとってもらいたいと思いました。2025/05/25