内容説明
「障害のある人」と「障害のない人」のあいだにいる僕だから、理解できることがある…脳性麻痺で両下肢に軽度の障害のある著者が、明るく前向きに書きつづった28年間の記録。
目次
はじめに 中途半端障害
第1章 「足の悪い子」として―誕生から小学生まで(誕生;保育園 ほか)
第2章 「足の悪い子」から「障害者」へ―中学・高校・専門学校・大学時代(中学校;部活 ほか)
第3章 「就職・葛藤、そして現在」―就職から現在(就職;気づき ほか)
第4章 「日々、思うこと」(「伝えること」と「興味を持つこと」;優先席事件 ほか)
著者等紹介
鶴田誠[ツルタマコト]
1979年生まれ。神奈川県出身。佛教大学社会福祉学部社会福祉学科卒。神奈川県在住。公立学校事務職員。資格は社会福祉士、福祉住環境コーディネーター2級(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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美登利
50
著者の言うとおり、彼は重度の障害ではなく、ただ足の悪い人で前向きな性格の持ち主です。私の小学校の同級生にも似た子がいてその頃は本当に彼は足が悪いだけで障害者という考えはなかったと思います。いつの頃からか障害のある人無い人の線引きをしたのは、だんだん大人になっていくにつれて線引きをしていく、それが同情とか差別とかへ繋がってしまうのだな。著者の小学校の友人の「そうか、マコちゃんは障害者だったんだね。」と大きくなってから出会った時の発言にやはり子供はそんな風に感じてないってことにも頷ける話でした。2014/06/11