内容説明
古本屋で見つけた古雑誌―『改造』『太陽』『セルパン』『詩と詩論』『苦楽』などなど―から浮かび上がってくる、数々の思いがけない事実は、やがて一つの物語となって昇化する。
目次
小林秀雄と『文藝春秋』の座談会
正宗白鳥と『太陽』
芥川龍之介の死とふたつの追悼号
広津和郎と『改造』
『本道楽』について
第一書房と『セルパン』
春山行夫と『詩と詩論』
大宅壮一と『人物評論』
小山書店と『八雲』
講談社と『大正大震災大火災』〔ほか〕
著者等紹介
小田光雄[オダミツオ]
1951年静岡県生まれ。早稲田大学卒業。出版社の経営に携わる。論創社ホームページに「出版状況クロニクル」を連載中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kokada_jnet
1
「古本探求」の続編。春山行夫や大仏次郎が主宰した雑誌、早川書房や岩谷書房などのミステリ系の版元など。多彩な話題で古書好きをニヤリとさせる。2009/08/09
rbyawa
0
i104、雑誌でまとめられていたものの、「古書」のシリーズとそこまで違っては感じられなかったなぁ、なんというか、研究主体があくまで出版社のせいだよね。ただ、タイトルがそぐわないかというと出版社によっては本当に本しかない、雑誌はもっと読むのが面倒臭い、という事実があるので、まあうん…大変ですよね、ただ出版社の社史もいまいち内容が…。なんかあんまり参考にならない…いやないよりはずっといいのか。特に面白かったのは講談社に関してかな、関東大震災特集で跳躍したのがキングの財源かー、研究自体が面白い本ですね、わりと。2018/12/01