出版社内容情報
中学・高校の音楽鑑賞授業で扱われることの多いクラシックの名曲を、音楽学者が個性的なアナリーゼを展開。こぼれ話も必読。
鑑賞授業において、楽曲を理解し、そのよさや特徴を「音楽をもって」生徒に伝えるためには、教師の楽曲分析の力、すなわちアナリーゼが欠かせない。本書は、主に中学・高校の授業で扱われることの多いクラシック音楽を取り上げ、音楽学者・野本由紀夫による野本流アナリーゼを解説した一冊。「どうして悲しい/楽しい感じがするのか?」「なぜこのメロディは美しいのか?」、その根拠を楽譜から読み解いていくというものである。著者の人気授業を聴講しているかのようなユーモアあふれる語り口、かつ楽曲の本質をとらえた文章に加え、譜例や図表も充実。巻末の「授業で使える伝わる話し方」などの音楽こぼれ話も指導の一助となるだろう。本書は『教育音楽』誌の連載に加筆し、まとめたもの。
はじめに
レクチャー1《四季》より『春』ヴィヴァルディ
レクチャー2《四季》より『夏』『秋』『冬』ヴィヴァルディ
レクチャー3『フーガ ト短調』バッハ
レクチャー4『ボレロ』ラヴェル
レクチャー5『ブルタバ』スメタナ
レクチャー6『魔王』シューベルト
レクチャー7 組曲《展覧会の絵》から『プロムナード』ムソルグスキー
レクチャー8 組曲《展覧会の絵》から(後編)ムソルグスキー
レクチャー9 組曲《惑星》から『木星』ホルスト
レクチャー10 交響曲第5番『運命』ハ短調(前編)ベートーヴェン
レクチャー11 交響曲第5番『運命』ハ短調(後編)ベートーヴェン
レクチャー12 組曲《動物の謝肉祭》から『白鳥』サン・サーンス
レクチャー13 組曲《動物の謝肉祭》から(後編)サン・サーンス
レクチャー14 交響詩『フィンランディア』シベリウス
レクチャー15 交響曲第9番『新世界より』ホ短調(前編)ドヴォルザーク
レクチャー16 交響曲第9番『新世界より』ホ短調(後編)ドヴォルザーク
レクチャー17 オペラ《魔笛》(前編)モーツァルト
レクチャー18 オペラ《魔笛》(後編)モーツァルト
目次
“四季”より『春』ヴィヴァルディ
“四季”より『夏』『秋』『冬』ヴィヴァルディ
『フーガ ト短調』バッハ
『ボレロ』ラヴェル
『ブルタバ』スメタナ
『魔王』シューベルト
組曲“展覧会の絵”より『プロムナード』ムソルグスキー
組曲“展覧会の絵”より(後編)ムソルグスキー
組曲“惑星”より『木星』ホルスト
交響曲第5番『運命』ハ短調(前編)ベートーヴェン〔ほか〕
著者等紹介
野本由紀夫[ノモトユキオ]
指揮者で音楽学者。東京藝術大学および同大学院を修了(音楽学)。ドイツ学術交流会(DAAD)奨学金によりハンブルク大学(博士課程)に留学。NHK‐BS「名曲探偵アマデウス」および同Eテレ「ららら クラシック」で監修・解説、学校番組「おんがくブラボー」で番組委員。桐朋学園大学助教授を経て、玉川大学芸術学部芸術教育学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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