内容説明
古代ギリシア、中国の神話に音楽の始源をたずね、プラトン、アリストテレスからアウグスティヌスにいたる黎明期の音楽教育思想に〈詩神の技芸〉の本質をみる。長年、音楽教育にたずさわってきた著者が初めて世に問う音楽教育思想史の試み。
目次
第1部 音楽と音楽教育の始源(ゴリラの音楽;〈音・楽〉の始源;〈ミュージック〉の境域;二つの音楽の世界;中国古代神話にみる音楽の諸相)
第2部 古代ギリシアの音楽教育思想(オルペウスの世界;宇宙に視る音楽;学科としての音楽;教育としての音楽;音楽の教育課程)
第3部 ヘレニズム期の音楽教育思想(アカデメイアからリュケイオンへ;アリストテレスの音楽教育論;アリストテレスにおける音楽と音楽教育の意味;プルタルコスにおける音楽と教育;アリスティデス・クィンティリアヌスの音楽教育観)