出版社内容情報
日本を代表する音楽評論家、吉田秀和の作曲家論集。それぞれの作曲家の作品と演奏を中心に説いたもので、名曲と名演を稀有な洞察力によって紹介する。全六巻。
内容説明
本書には、ブルックナー、マーラーの二人の作曲家が日本で人気を得ていく過程での氏の大きな貢献が読みとれると同時に、それぞれの作品をもう一度聴き直したくなるような名文が多数収められている。
目次
第1部 アントン・ブルックナー(ブルックナーについて;ブルックナーのシンフォニー;交響曲第四番『ロマンティック』―ギュンター・ヴァント指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団;交響曲第五番ダニエル・バレンボイム指揮シカゴ交響楽団 ほか)
第2部 グスタフ・マーラー(マーラー;マーラー、ブルックナー;カラヤンのマーラー;マーラーの新しい演奏―ジェームス・レヴァイン ほか)
著者等紹介
吉田秀和[ヨシダヒデカズ]
1913年(大正2年)東京生まれ。1936年東京大学文学部仏文科卒業。1946年『音楽芸術』誌(音楽之友社)に「モーツァルト」を連載、評論活動を開始する。1953年、処女作『主題と変奏』(創元社)を発表、日本に文学の一ジャンルとしての音楽評論を確立した。1988年水戸芸術館館長に就任、1990年吉田秀和賞が設けられた。主な受賞は、大仏次郎賞(1975年)、紫綬褒章(1982年)、NHK放送文化賞(1988年)、勲三等瑞宝章(1988年)、朝日賞(1990年)、神奈川文化賞(1990年)、読売文学賞(1993年)、文化功労者(1996年)
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