出版社内容情報
10代をくぐり抜けてきた、すべての人に贈るコミック中学から高校へ、何気なく過ぎていくこはるの毎日。揺れ動く感情を切り取った1コマ1コマが、大人になりたくない/なりきれない、誰もの胸にしまわれた「あのころ」を揺り起こす。
益田 ミリ[マスダ ミリ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
馨
118
中学・高校女子学生のコミックエッセイ。自分の学生時代を思い出しては懐かしいなぁと思ったり、ここまで充実していなかったかな~と思いながら楽しく読めました。ちょっとした瞬間に気になる男子が出来たり、母親との会話が億劫だったり、女友だちの温かさに気が付いたり、青春っていいな。でも私は女同士でつるんで何かするのが好きじゃなかったので、大人になって一人で好き勝手に行動できる男所帯の職場に就けたことだけは今の方が気楽でいいなあと思います。2017/10/28
Ikutan
78
中学生、高校生、多感な時期のこはるちゃんの日記。漫画なのでさらっとあっという間に読めちゃいます。そんな中、ミリさんの豊かな感性が光りますね。思春期女子ならではの悩み、容姿や友だち、恋…将来への不安や日々の小さな出来ごとに喜んだり戸惑ったり。トゲトゲしているところは娘が反抗期だった頃を思い出して、こはるちゃんよりお母さん目線になっちゃいました。私はいつもイライラしてたなぁと反省。その点、このお母さんはおおらかでとっても、素敵ですね。2018/09/23
ぶんこ
56
こはるちゃんの15歳から20歳までの日記?こはるちゃんに共感するところは少なかったけれど、おかあさんは素敵でした。おとうさんも優しそうでいいのに、この年頃の女の子には避けたい相手になっちゃうのか、お父さんは辛い。2018/07/02
なつ
51
いつものことながらミリさんは自分と違う年齢・性別・職業・立場・人生について、どうしてこんなにも詳しく丁寧に状況や心情を描けるんだろう、表現できるんだろう、しかもごく少ない絵数(描き込まない)と必要最低限の文字数・文章で。友達のこと、先生のこと、好きな子のこと、親のこと、本当はこうしたかったこと、本当はこう思っていたこと。皆それぞれ、あったはず。今となってはどうでもいいことも当時の自分にとっては大問題、そんなことも一杯あった。それらを経験して色々学んで大人になった。どれもこれも自分。だからこれでいい。うん。2024/02/26
ででんでん
50
こはるちゃんの中学生~二十歳までの点描のような四コマ漫画。自分のときは、本当にずっと前なので、今年二十歳になった娘の中学高校時代と重ねて思い起こしながら読んだ。みんな外見以上にいろんなことを考えて悩んでいる。中学高校時代は父親に厳しい目を向けて反発していた娘だが、大人になって、ひとり暮しをして、今では父を再評価し、良さを認めて仲よくなったのがおもしろく、うれしい。そんなことをしみじみ思った1冊。2017/12/03
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