シューマン全ピアノ作品の研究〈下〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 439p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784276143395
  • NDC分類 763.2
  • Cコード C1073

出版社内容情報

第2部「1830年代までのピアノ作品」(《幻想小曲集》作品12から)と第3部「1845年以降のピアノ作品」を収録。

上下巻合わせて、全ピアノ作品50曲を解説。上巻につづき、第2部「1830年代までのピアノ作品」(《幻想小曲集》作品12から)と第3部「1845年以降のピアノ作品」を収録する完結編。著名ピアニストからも反響が大きかった『レッスンの友』誌の連載に加筆・訂正をしてまとめた。ピアノ演奏者、指導者必携!シューマンの作品の成立プロセスは非常に輻輳しており、作品解釈も容易ではない。ただの作品解説ではなく、シューマンの創作過程を丹念にたどり、作品相互の引用や文学からの影響、そこに込められたシューマンの心情にせまる唯一無二の書。ドイツを中心に近年急速に進んだ研究成果を採り入れ、まったく新しいシューマン像をはじめて日本に紹介する。シューマン、クララほか、シューマンが影響を受けたベートーヴェンやシューベルトなどの譜例約290点を掲載し、作品相互の関連を見事に解き明かす。

第2部 1830年代までのピアノ作品
(上巻より続く)
幻想小曲集 作品12
交響的練習曲 作品13
ピアノ・ソナタ第3番 作品14
子供の情景 作品15
クライスレリアーナ――ピアノのための幻想曲集 作品16
幻想曲 作品17
アラベスク 作品18
花の曲 作品19
フモレスケ 作品20
ノヴェレッテン 作品21
ピアノ・ソナタ第2番 作品22
夜曲 作品23
ウィーンの謝肉祭の騒ぎ――ピアノのための幻想画集 作品26
3つのロマンス 作品28
スケルツォ、ジーグ、ロマンスとフゲッタ 作品32
《アレクシスに寄せて》によるカノン Anh.F19-No.8
シューベルトの《憧れのワルツ》による変奏曲 Anh.F24
ベートーウ゛ェンの主題による自由な変奏曲形式の練習曲 Anh.F25
ショパンの《ノクターン》による変奏曲 Anh.F26

第3部 1845年以降のピアノ作品
アンダンテと変奏曲 作品46
カノン形式によるペダルフリューゲルのための6つの練習曲 作品56
ペダルフリューゲルのためのスケッチ集 作品58
BACHの名前による6つのフーガ 作品60
オリエントの絵――ピアノ4手のための6つの即興曲 作品66
少年のためのアルバム 作品68
4つのフーガ 作品72
4つの行進曲 作品76
森の情景――ピアノのための9つの小品 作品82
小さな子供と大きな子供のための12のピアノ小品集(4手用) 作品85
いろとりどりの小品 作品99
舞踏会の情景――ピアノ4手のための9つの性格小品集 作品109
3つの幻想曲集 作品111
少年のための3つのソナタ 作品118
アルブムブレッター 作品124
フゲッタ形式の7つの小品 作品126
子供の舞踏会――ピアノ4手のための6つのやさしい舞曲集 作品130
朝の歌 作品133
主題と変奏(精霊の変奏曲) Anh.F39

【著者紹介】
1952年山形生まれ。現在、桐朋学園大学音楽学部長・教授。18,19世紀を主対象とする音楽社会史や音楽思想史を専攻。『音楽史ほんとうの話』『作曲家◎人と作品 ブラームス』『新編 音楽家の社会史』など著書多数。

内容説明

掲載譜例約300点。作品の主題/別稿/版による相違/ベルクによる『トロイメライ』分析など。

目次

第2部 1830年代までのピアノ作品(上巻より続く)(幻想小曲集 作品12;交響的練習曲 作品13;ピアノ・ソナタ第3番 作品14;子供の情景 作品15;クライスレリアーナ―ピアノのための幻想曲集 作品16 ほか)
第3部 1845年以降のピアノ作品(1845年以降のピアノ作品;アンダンテと変奏曲 作品46;カノン形式によるペタルフリューゲルのための6つの練習曲 作品56;ペタルフリューゲルのためのスケッチ集 作品58;BACHの名前による6つのフーガ 作品60 ほか)

著者等紹介

西原稔[ニシハラミノル]
山形県生まれ。東京藝術大学大学院博士課程満期退学。現在、桐朋学園大学音楽学部教授。18、19世紀を主対象に音楽社会史や音楽思想史を専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さっちゃん

8
シューマンの幻想小曲集の中の「夜に」を弾くために必要なところだけ読む。ジャン・パウルやホフマンの小説から大きな影響を受け、詩的な表現と音楽は共通の土台の上にあるものとし、視覚的なイメージも大切にしていたことを知る。シューマンの世界は、西原さんの言葉「すぐれて繊細にして透明な世界。過ぎ去るものへの一瞬のノスタルジー、ふと襲ってくる内面の不安などが複雑に融合している」に表されている。上下巻で700ページ近くあるが全作品についての解説があり、演奏する者にとっては曲を理解する大きな助けとなる。2015/06/03

yk_tani

0
下巻は幻想小曲集Op.12から掲載されている。交響的練習曲とか子供の情景とかソナタの3番とか幻想曲とか1830'sの部分を中心にパラパラ見た。作品の成立過程についてはよく書かれている箇所も多いが、具体的なアナリーゼは少なめ。2013/08/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/6766768
  • ご注意事項