内容説明
現代の教育の課題に応えるためには「市民社会の自己組織としての教育」の構築が不可欠である。本書は、「市民社会の自己組織」としての教育研究へのそしてそれと同趣旨の「教育学」の定礎のための前梯である。
目次
1部 疎外・物象化と教育の位相―マルクスと教育(初期マルクスの思想形成と教育;物象化論と教育の現存)
2部 市民社会とヘゲモニーの存立構造―グラムシと教育(グラムシ研究の今日的状況―没後60周年;グラムシの「実践の哲学」試論;市民社会論と「歴史的ブロック」 ほか)
3部 ヘゲモニーと市民社会の実現―労働・地域と教育(労働の疎外とヘゲモニーの争奪;地域と教育の歴史的位相;戦後の社会教育と生涯教育への転換 ほか)