出版社内容情報
原発事故で今も帰れない「津島」の現実と願いをつぶさに伝える写真絵本。産経児童出版文化賞大賞『それでも「ふるさと」』続編。
内容説明
きのうまで、家族いっしょに暮らし、あそび、学び、働いていた「ふるさと」を、突然、放射能によって追われたら。生れ故郷の山や川や田畑が、家やむらが、そこにあるのに、二度と帰れないとしたら。家族の思い出の場までも、奪われたとしたら。そして、それが、わたしたちの暮らしと深くかかわる原発がもたらしたものだったら。わたしたちは、何を思うでしょう。原発事故に「ふるさと」を追われた、阿武隈高地のむら「津島」や「飯舘」の人びとの「現実」と「願い」は、わたしたちと深くつながっています。だれも住まなくなった家や田畑には、草木が生い茂り、しだいに森に還っていきます。「でも、100年後か150年後かわからないけれど、子孫のだれかが帰ってくるかもしれない」そんな願いをこめて、津島の歴史や暮らしを伝える「ふるさとの記録集」をつくりはじめました。
著者等紹介
豊田直巳[トヨダナオミ]
フォトジャーナリスト。1956年、静岡県に生まれる。日本ビジュアルジャーナリスト協会(JVJA)会員。長年にわたり、イラクやパレスチナなどの紛争地で取材を続けるとともに、アジア各地の内紛・内戦などの「見えない戦争」を取材。新聞や週刊誌、写真展や講演で報告し、テレビの報道番組でも報じてきた。また、児童労働や貧困問題など制度的な差別構造にもカメラを向けてきた。劣化ウラン弾問題やチェルノブイリの取材経験をもとに、東日本大震災後は福島を中心に取材活動を継続し、映画製作にも取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マリリン
とよぽん
けんとまん1007
みねたか@
ヒラP@ehon.gohon