内容説明
『一握の砂』の構造―編集・割付の巧緻―を初めて解析する…(第1部)、歌集創造過程と幸徳事件―この不可分の関係―の中に啄木像を結ぶ…(第2部)。
目次
第1部 『一握の砂』全五章の研究(小林寅吉と「ツルゲエネフの物語」;「忘れがたき人人」―東雲堂版『一握の砂』からのメッセージ;「煙」―TURGENEV’S SMOKE;「秋風のこころよさに」―秋色に染める ほか)
第2部 『一握の砂』と幸徳秋水事件(啄木短歌に現れる幸徳秋水;啄木と平出修―一九一〇年六月~一二月;「我等の一団と彼」から『一握の砂』へ;書名「一握の砂」考 ほか)
著者等紹介
近藤典彦[コンドウノリヒコ]
1938年北海道旭川市に生まれる。1964年東京大学文学部国史学科卒業。1966年同大学院人文科学研究科国語国文学専門課程中退。北星学園余市高校、成城学園中学校、同高等学校教諭を経て、1995年群馬大学助教授。1997年同教授、現在に至る
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