目次
縁辺・異形の譜―古代表現の構図
古事記の会話文―「ゆゑ」を手がかりとして
古事記撰録の周辺―元明天皇・太安万侶・稗田阿礼をめぐって
「生む」ことによる創成―一条兼良の論に触れて
伊耶那美命化成の表現
古事記上巻の「系譜」―「十七世神」考
牛馬と穀物と
「アメワカヒコ神話」をめぐって
神話から顕し世へ―ホノニニギの結婚
『古事記』神武東征物語の形成
熊野信仰論―神武伝承と徐福伝承
大后と祭祀―『古事記』中巻の大后
「王」像からみた古事記―本牟智和気王伝を視座として
妻問いの追憶―一つ松と倭建命の重層
天翔るヤマトタケル―歌謡物語の成立をめぐって
木梨軽太子伝承私論―万葉集相聞歌論の射程で
『日本書紀』の『漢書』の利用について
宝鏡開始章―第三の一書について
天武皇子の序列について―付、長皇子の身辺
千歳寿くとぞ―万葉のヤナギ
景の展開
〈音〉の始原性について―古代和歌修辞の基礎
地名にかかれる枕詞―「神風の」「あをによし」を中心に
挽歌論
宇治の景の坂廬
曽許之恨之 秋山われは―〈春秋競憐歌〉試論
表現者としての専門歌人―人麻呂を中心に
人麻呂歌集七夕歌群の周辺
新体歌の「〓」とその周辺
高市黒人吉野歌の性質
憶良・道真と大宰府
老身重病歌の論―憶良文学の帰結
大伴池主の文体の一特徴
大伴家持ノート―“われ”をめぐる断章
「春の花」と「秋の葉」
「家持の安積皇子挽歌」続考
万葉集巻十三の反歌・或本歌の一考察
「うち日さす宮の吾が背」
万葉集防人歌における序詞の様相
新嘗会肆宴応詔歌の論
万葉宴席歌試論―課題歌について
筑紫舞聞書(オキナ)―西山村光寿斉より
大和朝廷対出雲国造家論の計画