出版社内容情報
革命、経済、歴史に関する基礎理論を解説し、女性/家族、エコロジー、ナショナリズムなど現代の問題をマルクスの視点から考察。格差・貧困が拡大し、資本主義の矛盾が顕在化するなかでマルクスが再評価されている。その革命、経済、歴史についての基礎理論を解説し、女性/家族、エコロジー、ナショナリズムなど現代の問題をマルクスの視点から考察する。
いまマルクスを学ぶ意味:渡辺憲正
第1部 マルクスを読む
第1章 社会を変える
[1]革命と将来社会:後藤道夫
[2]階級闘争の理論:後藤道夫
[3]私的利害と共同利害――国家と法律:後藤道夫
第2章 資本主義を批判する
[4]物象化された生産関係としての市場:平子友長
[5]剰余価値の生産と資本主義的生産様式:平子友長
コラム「『資本論』後のマルクス」:平子友長
[6]私的所有の特殊性と労働者の無所有:平子友長
[補論]ロックの問題
[7]資本蓄積と貧困:平子友長
コラム フェミニズム世界システム論:平子友長
[8]恐慌:前畑憲子
[9]植民地化と世界市場:渡辺憲正
[補論]エンゲルス編『資本論』からマルクス自身の『資本論』へ――新メガと研究の最前線:平子友長
第3章 唯物論的歴史観の創造
「唯物論的歴史観の定式化」(資料)
[10]土台と上部構造:渡辺憲正
コラム「カール・マルクス問題」:渡辺憲正
[11]支配の思想とイデオロギー:渡辺憲正
コラム「『ドイツ・イデオロギー』編集問題」:渡辺憲正
[12]人類史の構想:渡辺憲正
[13]共同体/共同社会とその解体:渡辺憲正
[補論]マルクスの唯物論理解とエンゲルス:後藤道夫
コラム「ソ連マルクス主義の唯物論理解──「古い唯物論」の継承と共産党独裁」:後藤道夫
第2部 マルクス理論の射程
第4章 生と生活を問う
[1]女性/家族/資本主義:蓑輪明子
コラム マルクス、エンゲルスの理論と現代フェミニズム:蓑輪明子
[2]エコロジーと農業:渡辺憲正
[3]社会的疎外と宗教:亀山純生
[4]現代平等論とマルクス:竹内章郎
第5章 社会統合と危機
[5]ネイションとナショナリズム:渡辺憲正
[6]20世紀の大衆社会統合と社会主義:後藤道夫
コラム「グラムシ」:後藤道夫
[7]現代の経済危機:小西一雄
[8]物象化論が現代に示唆するもの――「再商品化」の矛盾と対抗:後藤道夫
渡辺 憲正[ワタナベ ノリマサ]
関東学院大学教授
平子 友長[タイラコ トモナガ]
一橋大学名誉教授
後藤 道夫[ゴトウ ミチオ]
都留文科大学名誉教授
蓑輪 明子[ミノワ アキコ]
名城大学助教
内容説明
本当のマルクスに出会う。貧困・差別・隷属を断ち切るために。
目次
第1部 マルクスを読む(社会を変える;資本主義を批判する;唯物論的歴史観の創造)
第2部 マルクス理論の射程(生と生活を問う;社会統合と危機)
著者等紹介
渡辺憲正[ワタナベノリマサ]
1948年生まれ。関東学院大学教授
平子友長[タイラコトモナガ]
1951年生まれ。一橋大学名誉教授
後藤道夫[ゴトウミチオ]
1947年生まれ。都留文科大学名誉教授
蓑輪明子[ミノワアキコ]
1975年生まれ。名城大学助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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