出版社内容情報
特定の子だったり、ある場所だったり、甘がみだったり、攻撃だったりする。かみつく子をどう見るのか、背景や対処法を解説する。
集団でいるとわけもなくとなりの子をかみついてしまう子がいる。特定の子であったり、ある場所や場面だったり、あるいは、甘がみだったり、攻撃だったりする。こうした、かみつく子の発達段階や問題の背景を解説し対処法を提示。
【著者紹介】
歯科医、東北大学名誉教授、現在、尚絅学院大学附属幼稚園園長。新日本医師協会会長。主な著書『口から見た子育て』『指しゃぶりにはわけがある』(大月書店)、『口を通した子どもの発達』(芽生え社)ほか。
目次
1 よだれ、指しゃぶり(口はもっとも敏感な感覚器官;触覚防衛反応;臓器が人の心をつくる ほか)
2 かみつく子にはわけがある(噛むという行為の背景;爪でひっかくことで自己表出を;それは「ことば」だった ほか)
3 保育者の質問に答えて(はるこ先生の質問(指しゃぶり)
なつこ先生の質問(手づかみ食べ)
あきこ先生の質問(よだれ) ほか)
著者等紹介
岩倉政城[イワクラマサキ]
1943年生まれ。歯科医師、歯学博士。1968年、東京歯科大学卒業、1973年、東京医科歯科大学大学院修了。東北大学大学院助教授、尚絅学院大学教授を経て、尚絅学院大学名誉教授。尚絅学院大学附属幼稚園園長、新医協(新日本医師協会)会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Takao
2
2015年2月20日発行(2021年10月31日、第3刷)。著者は歯科医で、新医協(新日本医師協会)会長。1〜2歳児では「噛みつき」は日常茶飯事。本書によると、人体で最も敏感なのが口。まだ言葉が(自由に)話せない1〜3歳児では、食べ物と食べ物ではないものを区別するためだったり、自分の好きなものを自分のものにするためだったり、「触覚防衛反応」だったり…、と噛みつきが出る。噛みつきは子どもの権利、とも言っている。そうはいっても避けられるものは避けたい。子どもにたっぷり関わること、保育条件の改善が必要。2022/02/20
かえるまーく
0
噛みつき、という行為の背景にあるものを考えて保育することの大切さ。子どもの思い、保護者の思い。また、歯医者の立場からの目線、口腔の発達からの噛みつきや指しゃぶり。多面的にみていくことを改めて感じた。噛みつきが困った行為ではなく、気持ちを伝えるひとつの方法であること。そこまで成長したことと受け止められるか。保育者のスキル、思い、保育観、全てをあげていかないと。子どもを丸ごと受け止めること。2016/05/22
-
- 和書
- 青い車