出版社内容情報
官民挙げて推進されるSDGs。でも中には疑問符がつく例も…? 本当に持続可能な社会をつくるには、「ロゴだけ」ではない本質を見極める目が市民にも必要。各分野の日本の現状と取り組み例を紹介しながら問題提起する。
内容説明
SDGsにモヤモヤしている人へ。わかったようでわからない。SDGsが形だけになりがちな理由を解き明かし、8つの論点と7つの先進事例からホンモノの持続可能性を考える。
目次
1章 SDGsは何をめざしているのか?(SDGsは遠い?;「持続可能」ってなんだ? ほか)
2章 これでいいのか?日本のSDGs(課題先進国ニッポン;日本政府の「SDGsアクションプラン」 ほか)
3章 日本とSDGs八つの論点(貧困;働き方 ほか)
4章 パートナーシップで貫く七つの実践編(誰一人取り残さないために生活困窮者を支援 NPO法人もやい;学校給食を地元産の有機米に 千葉県いすみ市の有機農業 ほか)
著者等紹介
高橋真樹[タカハシマサキ]
ノンフィクションライター、放送大学非常勤講師。国内外をめぐり持続可能性をテーマに取材・執筆を続ける。エネルギー関連の著作のほか、『イスラエル・パレスチナ 平和への架け橋』(高文研、平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞)など国際関係の著作も多数。映画のアドバイザーも務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けいぴ
43
「SDGsを達成するために頑張るべきことは、アピール合戦ではなく、本質的な変化を産み出し、それを浸透させて現実をかえていくこと」日本はコロナ対策だけではなくSDGsでも遅れをとっている。もはや先進国とは言えない。NPOや自治体による実践例が載っていて、ちょっと明るい気持ちにはなった。2021/08/07
aisapia
23
SDGsの項目ごとに日本の取り組みなど書かれているので勉強になりました。取り組みを成功させている地域や企業についても載っています。日本の避難所は難民支援の基準以下というのは驚いた。こんなに災害大国なのに。基本的に問題が大事にならないと改善しないニッポンって感じが悲しい。他にも読んでいて、日本の対策ってなんて中途半端なの?!とイライラしてきたり…笑 何事もちゃんと目的意識を持たないとダメですね。大事なのはトランスフォーム!=すっかり形が変わってしまうほど変えるということ。2021/09/13
Ayakankoku
15
何かを得るために何かを失う=トレードオフ。トレードオフのない形を目指すのがSDGsのメッセージなのに、それが忘れられがち。そんなモヤモヤを言葉にしてくれたような1冊。 他国の事例から学び、自国に反映させていくことが大切。 また消費者として、「買い物は未来への投資」という視点もわすれないようにしたい。 様々な国の実践例や国内の実践例も掲載されており勉強になった。2021/12/05
さくら咲く
14
多くの人に読んで欲しい著書。SDGsを「掲げながらも指揮者不在の日本。先進国北欧、殊更デンマークの例を読み心穏やかではいられない。「トレードオフのない社会を作る」、「クリティカルシンキング批判」など聞き慣れない言葉も胸に落ちる。日本に圧倒的に欠けていた「批判的思考の学習」の必然性→若者の政治への関心、押し付けでなく考えて選択出来る力、本当の自立などが期待できると感じる。自分に今できる事は何か?使う、選ぶ責任「エルシカ消費」。「海洋プラ問題」など常に念頭に置き生活して行きたい。其々の立場で出来る限りの事を!2021/08/02
スプリント
11
SDGs なかなか自分事として日々の生活で意識することができないでいるので知識と事例を知るため手に取りました。2022/11/20
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