この国の不寛容の果てに―相模原事件と私たちの時代

個数:
電子版価格
¥1,408
  • 電子版あり

この国の不寛容の果てに―相模原事件と私たちの時代

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2025年05月24日 03時29分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 271p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784272330973
  • NDC分類 369.27
  • Cコード C0036

出版社内容情報

「生産性」「自己責任」「迷惑」「一人で死ね」……刺々しい言葉に溢れたこの国で、男は19人の障害者を殺害した。「莫大な借金をかかえた日本に、障害者を養う余裕はない」との理由で。沈みゆく社会で、それでも「殺すな」と叫ぶ7人の対話集。

内容説明

命の選別は「しかたない」のか?「生産性」「自己責任」「迷惑」「一人で死ね」…不寛容な言葉に溢れたこの国で、男は19人の障害者を殺した。「障害者は不幸しか作らない」という線引きによって。沈みゆく社会で、それでも「殺すな」と叫ぶ、命をめぐる対話集。

目次

序章 私自身の「内なる植松」との対話
第1章 植松被告は私に「いつまで息子を生かしておくのですか」と尋ねた―神戸金史×雨宮処凛
第2章 「生産性」よりも「必要性」を胸を張って語ろう―熊谷晋一郎×雨宮処凛
第3章 命を語るときこそ、ファクト重視で冷静な議論を―岩永直子×雨宮処凛
第4章 ロスジェネ世代に強いられた「生存のための闘争」の物語―杉田俊介×雨宮処凛
第5章 みんなで我慢するのをやめて、ただ対話すればいい―森川すいめい×雨宮処凛
第6章 植松被告がもしも「べてるの家」につながっていたら―向谷地生良×雨宮処凛

著者等紹介

雨宮処凛[アマミヤカリン]
1975年北海道生まれ。作家・活動家。フリーターなどを経て2000年、自伝的エッセイ『生き地獄天国 雨宮処凛自伝』(太田出版、ちくま文庫所収)にてデビュー。2006年から貧困・格差の問題に取り組み『生きさせろ!難民化する若者たち』(太田出版、ちくま文庫所収)でJCJ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 2件/全2件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちえ

46
津久井やまゆり園の事件に関し雨宮氏と6人の方との対話。福生市の人工透析中止事件も話題に入り、新たに知る事や気づく事が多い。特に自閉的の息子を持ち、植松被告と面会を続けてきた新聞記者、神戸氏の言葉に重みを感じる〈彼には決定的に欠けているところがある。「障害者のお母さんがかわいそうだから代わりに殺してあげたのだ」と主張しても、実際にそのお母さんに「殺して欲しいですか」と聞いたわけではない。全部彼の頭の中の思い込みです…パニックを起こして走り回る子どもをどうすることも出来ないお母さんを見て大変そうだと思った…↓2020/10/04

イトノコ

38
障害者施設大量殺傷事件を承けた対談集。これまで私は、植松被告は施設で働いている間に障害者に恨みを抱くことがあり、それに適当な理由を繋げて事件を起こしたのだろうと思っていた。しかし本書を読んで思ったのは、彼も自分の事を「役に立たない存在」だと感じており、そこから「役に立つ存在」に昇華したいという願望に世間に広まる過激な言説がコネクトして、事件が起こったのではなかろうか。その背景にあるのは、世間の「標準」から外れた者を排斥・攻撃する空気だ。普通に働き、普通に結婚し、普通に子供を産み育てる、と言うような標準。2020/02/23

踊る猫

36
読後、明るさを感じた。いや、そんなに面白おかしい本ではない。相模原の凄惨な殺人から始められたこの6つの対話はシリアスで、障害者(私も発達障害者なのだが)として暮らすこと、そもそも誰もが生きづらさを抱えてしまっている今の日本の事情など、示唆に富む。だが、彼らは彼らなりに(7者7様?)処方箋を提示しており、それはファクトを重視した丁寧な議論や話を最後まで聞くコミュニケーションの重視など、バカにできないものが挙げられている。丁寧な議論も対話もムダが多くこのネット社会ではまず切り捨てられるもの。そのムダが宝なのか2020/12/26

ゆう。

31
なんでも自己責任社会は、ネトウヨなどの排外主義と深く結びついている。生産性があるかないかで人々が評価され、自分であることが難しい社会。その延長線上に相模原事件があるのではないか。この本から学ぶことは多かった。2019/10/20

長くつしたのピッピ

20
相模原事件を軸に障がいのある子を持つ記者、自身が身体障害のある小児科医、精神科医、ソーシャルワーカーとの対談を通して現代の生き辛さを語り合う。不寛容は、寛容ではないと言う事。つまり優しくない世の中を考える。表向きは差別用語に対する規制が厳しいのに、スラングとしてネットではびこっている現実。それは、自分が子どもだった時より激しい気がしてならない。自業自得、自助努力、自己責任。弱い人全てに向けた冷たい言葉。個人の力ではどうにもならない現実だがそれでも困っている人に手を差し伸べる自分でいたいと強く思う。2020/11/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/14203887
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品