内容説明
航空事故根絶のために、労働現場から「不安全要素」を摘出し、事故原因の根本に迫る。
目次
1 現場からみた安全(三次元空間に挑む―コックピット;保安の確保こそ最大のサービス―客室;過密状態の交通整理―航空管制;問われる「新整備方式」―整備;あらゆるところに事故原因がある―グランド・ハンドリング;「効率」と「安全」の接点での苦闘―運航管理)
2 安全確保への視点(悪循環を生む事故調査体制;整備と経済効率;軍事優先の日本の空;お寒い捜索救難体制;安全で便利な民間航空を)
感想・レビュー
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hajimemasite
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正直、微妙。日航機墜落により影が指した航空機の安全について、安全性と、それの向上についての話なのだが、データより事例と印象論で論を汲み上げているので、随所なされる改善方法がやけに空虚に聞こえる。安全に関する部分も、完璧な安全等ないとある部分で述べているのに、別の部分では乗客には完全な安全を提供せねばならないなどとしており、コストカットを推し進める企業に対する義憤は聞こえるけど、説得力に乏しい。現場だからか、職人の技術とオーバーホールに信頼があるのはわかるが、その後を考えると指摘は不当であったのだと思う。2014/04/29