内容説明
本書は、すでに持続不可能に陥って、危険社会・不安社会となっている現代社会を、民主主義の徹底と市民の共同創造という路線によって、持続可能な安全・安心社会に転換する道筋を具体的・体系的に述べたものである。第2版では、第1版の出版以来2年半を経過して、その間に明らかになった「より強調すべき点をもっと強調する」「“補完原理”など補強すべき点を補強する」という視点で、修正・補強を行った。また、サブタイトルも「エコロジー・福祉国家への道」と改めた。
目次
第1章 持続不可能な現代社会
第2章 「収奪・破壊・汚染・浪費、失業・投機・借金・腐敗」から「実態の有効性」を問う経済理論へ
第3章 協同組合とは何か―アソシエーションとしての協同組合の普遍性
第4章 協同組合の社会的役割
第5章 協同組合とNPOの経営原理=復線経営の実践
第6章 持続可能な新しい社会経済システム
著者等紹介
大嶋茂男[オオシマシゲオ]
農学博士。1937年茨城県下館市生まれ。1960年慶応大学経済学部卒業、同大学生協専務理事。1969年より日本生活協同組合連合会組織部長、関西支所長、関西地連事務局長を歴任。1986年全国消費者団体連合会事務局長。1991年(財)生協総合研究所主任研究員。1996年より埼玉大学講師、都留文科大学講師。1998年永続経済研究所共同代表となる。主な著書に『暮らしの変革者、協同組合』(家の光協会、1991年)『リサイクル社会』(新日本新書、1993年)『消費者運動のめざす食と農』(共著農文協、1994年、福武直賞受賞)『食料 社会的自給のプラン』(大月書店、1999年)ほか多数
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