内容説明
メンツに関して中国人は、歴史、伝統に裏打ちされた狭小な、時として偏見に満ちた考えを持っており、それはまた、直接あるいは間接に、中国人の自分自身や他人、物事に対するとらえ方、思考法、判断に影響を与え、中国人の行動を左右している。本書では、この問題について深く考察し、中国人のメンツに関する諸相を詳細に描き出した。
目次
第1部 北京人の面子(情義に厚い男のメンツ―剛義の談話;リストラされた北京っ子のメンツ―李京漢の談話;女にメンツをつぶされるのは我慢ならない―王剛強の談話;タクシー運転手、メンツを語る―陳暁の談話 ほか)
第2部 地方人の面子(田舎者の取るに足りないメンツ―韓得勤の談話;貧乏からはい上がった男のメンツ―陳喜来の談話;一般庶民とは違う役人のメンツ―陳慶堂の談話;メンツのために法螺を吹く―王精励の談話 ほか)