内容説明
シェイクスピアの言葉の世界を縦横無尽に駆けめぐり、意味することと人間的行為の本質に迫る、精緻な読みに基づく珠玉の演劇論。
目次
エアロンの花―『タイタス・アンドロニカス』における人間的行為の変貌
逆らう言葉―『リチャード二世』におけるレトリックと意味
真実を越えて―『アントニーとクレオパトラ』における動作主名詞と誇張の用法
墓を汚す奴隷―『終わりよければすべてよし』における言語のテーマ
狼烏の子羊―『ロミオとジュリエット』における複合語の使用について
呼びかけの危うさ―『冬物語』における呼格の用法
牢獄としての世界そして囚人の夢―『あらし』における監禁の意識
言葉のスペクタクル―『ヘンリー五世』における演劇的遠近法
盗人たちの倫理―『尺には尺を』における言葉のいかがわしさ
帽子の脱ぎ方―『コリオレイナス』における政治的言説と行為〔ほか〕
著者等紹介
村井和彦[ムライカズヒコ]
1954年大阪府生まれ。神戸大学文学部卒業。大阪大学大学院文学研究科後期課程単位取得退学。高知大学人文学部教授を経て、九州大学大学院人文科学研究院教授。博士(文学)(大阪大学)。2011年10月死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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