出版社内容情報
馬超との戦いに曹操は手を焼いていた。曹操は夢梅老人に教えられた氷の一夜城を築き、西涼軍の度肝をぬく。猛将・許チョとの一騎討ちで、馬超の強さに恐れをなした曹操軍は、大軍で西涼軍を挟み撃ちにする。馬超と韓遂は和睦を申し入れるが、曹操はこれを利用して、離間の策をしかける。馬超に疑われた韓遂は身の危険を感じはじめる……。
目次:
一夜城/挑戦状/和睦/離間の策/馬超敗走/教門国/蜀/孟徳新書/百たたきの刑
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gtn
18
庇護を仰ごうと拝謁を願った蜀の使者張松を何日も待たせた挙句、無礼を働いたとして百叩きの刑に処す曹操。曹操に見切りをつけ、劉備に光明を見いだす張松。人は徳ある者になびく。増上慢は身を亡ぼす。2024/03/02
SIN EIM
17
【ジジイが曹操を助ける?】のはかなり意外な展開。老人とは儒者の象徴、仙人とは道教系であり市民の支持を暗喩する。このタイミングで曹操に【仙人みたいな爺さん】の助けが入る。中原の人々は西涼の進行を脅威と感じていたのだろうか?董卓というトンでもない怪物が西涼の出身だ。なにより三国志演義が作られた唐の時代は北側からくる敵はすべて脅威で悪、って認識が一般的だったらしい(北から南へ行く曹操も赤壁では悪とされた)。中華系ドラマではジジイと仙人を敵にすることは実質上の死亡フラグ。馬超の活躍もここまで。よく生き残ったものだ2025/06/01
わたー
13
★★★☆☆前巻であれだけ武勇を見せつけた馬超だったが、韓遂との信頼関係を揺るがす策略によりあっさりと敗走してしまう。この辺りの狡猾さは流石、酸いも甘いも噛み締めた曹操といったところか。2020/03/29
muraya23
8
コミックス版と文庫版で「蜀の桟道」が描き直されている!「北伐ルートを行く」企画で横山光輝氏が実際に訪れられた体験が反映されていて感動!2010/08/05
しの
7
馬超vs許褚!かっこよすぎる!!!鎧を取って戦う許褚、ステキすぎる!2017/01/09