内容説明
盟友・龍馬の死と不遇の青年時代…。「近代日本を創った男」の怒濤の前半生を描く!
著者等紹介
津本陽[ツモトヨウ]
1929年、和歌山県生まれ。東北大学法学部卒業。78年に『深重の海』で第79回直木賞、95年に『夢のまた夢』で第29回吉川英治文学賞を受賞。97年に紫綬褒章、2003年に旭日小綬章を受章。2005年には菊池寛賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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鉄之助
111
偉人は、牢獄につながれた時、いかに本を読んだかで、後の評価が決する。野山獄に、1年2か月いた間に618冊読んだ吉田松陰しかり、郵政不正事件で、大阪拘置所に無実の拘束を強いられた元・厚労省政務次官、村木厚子さんの5か月半で149冊しかり。陸奥宗光もまた、山形・宮城両監獄で、読書三昧。不平等条約改正の偉業を達成する、胆力を養ったのかもしれない。2019/05/21
kawa
31
陸奥宗光を主人公とする歴史小説。陸奥と言えば幕末の龍馬との行動や外務大臣としての不平等条約の改正に辣腕をふるった人物だという程度しか知識がなかったのだが、出身藩である紀州藩での政争や民兵部隊の充実に始まって、維新後の藩閥政治の混迷等興味深い記述が多数で私的に興味ある分野にドンピシャ。期待高めて下巻へ。2020/08/14
Masaki Maruyama
4
80歳代半ばで上下2巻にもなる連載小説を書く大作家に畏敬の念を抱くものの、どうも昔からこの人の文章は苦手で、今回も手こずった。陸奥宗光が原敬を引き立てたことは知っていたけど、星亨もそうだったとは知らなかった。そうした人々とのつながりがどう展開していくのか期待して読み続けたのだけど…。(下巻に続く)2019/08/06
kamekichi29
3
小説と思い手に取りましたが、あまり小説っぽくないような。読み進むのが難しくてよくわからなかった。2022/03/20
くらーく
3
津本さんが亡くなられたので追悼の意味でも。。。 でもね、あまり相性が良くないのだな、津本さんの本は。なかなか、ペースが上がらない。ノイズ(と言うと語弊があるけど)が多くて、本筋が見えにくくて。下巻に期待。2018/06/02
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