出版社内容情報
曹操は、蔡和・蔡仲を「埋伏の毒」として呉軍に送り込むが、周瑜はそれを逆に利用しようと計る。
黄蓋は衆人の前で周瑜に逆らって杖百打の刑を受け、これを恨んで曹操のもとへ降ると見せかける「苦肉の策」を用いた。
始めのうち黄蓋を疑っていた曹操も、自らが送り込んだ蔡和・蔡仲の報告によって、黄蓋の降伏を信じるにいたる。
その頃、周瑜の陣には、伏竜と称された孔明と並んで鳳雛と呼ばれた龐統が現れ、ある計略を提言していた。
目次:
埋伏の毒/裏の裏/鳳雛立つ/見破られた火計/鉄鎖の陣/突風/東南風/誓紙/青竜旗/赤壁の戦い/敗走/炊煙/山越え/功なき関羽/城とり優先権/呉軍のつまずき/夷陵城攻略
〔付録〕
三国志関連地図
赤壁の戦い図
「友情物語」としての『三国志』 タケカワユキヒデ(音楽家)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
どぶねずみ
38
この30巻の中に大きなクライマックスは何回あるだろうか。きっとこの巻が最初のクライマックス。赤壁の戦い。詳しいことは知らなかったけど、これがあの赤壁の戦いというのか?という驚きがあったし、あの傲慢な曹操の負け戦になるとは想像もしていなかった。これも孔明の手柄と言っても過言ではないが、手厳しい孔明のやり方に若干の違和感も感じながら、14巻へ。2020/03/07
黒猫
17
会社の通勤時間にようやく読み終えた。孔明の神算鬼謀が凝縮された一冊。苦肉の策、連環の計、東南の風、火計、赤壁の戦いへ。国を越えて孔明、周瑜、曹操の戦いが面白い。周瑜は孔明の実力を知り国を危ぶむ余りに孔明を殺そうという心理に至るところが切ない。実際に周瑜が戦ったのに、孔明に操られて戦わされた感があるし。曹操もしぶといな。孔明にコテンパンにやられても何とか生き延びるあたりがさすが。一方周瑜はこのあと悲しい未来が待っていて読むのが辛いが読まねば。周瑜と孔明の荊州を巡る争いへ。いざ。2019/11/20
(can´﹀`*)/
14
有名な決戦とゆうことで、ドキドキしながら読んだ。(事前知識は全然ないけど)虚と実。裏の裏を読み戦うのは、身も心も強くないとできないなぁ。孔明の天文、人相をみる力恐るべし。関羽と曹操のシーンにもドキドキ。2014/03/02
0607xxx
12
やはり見所は、赤壁の戦い。戦い自体はあっという間に終わってしまうが、戦いに至るまでの経緯が細かく描かれ物語を盛り上げる。そして、戦いに敗れ追われる身となった曹操など読みだすと続きがきになる巻。2018/07/11
憲法記念日そっくりおじさん・寺9条
12
レッドクリフ!曹操と周喩の必死な謀略戦。人か魔か、孔明の風乞い。呉軍の圧勝に劉備も兵を。敗走する曹操の地獄巡り。地獄に仏とは関羽の事か。曹操の命を助けてしまう関羽の限界。調子に乗る呉軍は曹操軍に翻弄される。2012/01/11
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