出版社内容情報
公孫瓚のはからいで、玄徳は平原の相に任ぜられた。
趙雲は玄徳の部下になりたいと願うが、玄徳はまだその時ではないと断る。
そのころ南陽の太守袁術は、恩賞をよこさない兄の袁紹をうらみ、兵糧を貸さない荊州の劉表をうらんで、偽りの書を孫堅に送った。
孫堅はこの計画を利用して荊州に攻め入るが、戦いのさなかに落命する。
長安では、董卓の専横ぶりはますます激しくなり、董卓を滅ぼすために、ひとりの美女が命をかけようとしていた。
目次:
孫堅立つ/荊州攻略/凶兆/王允のたくらみ/亀裂/絶纓の会/董卓暗殺計画/曹嵩の死/休戦勧告/悪来典韋/罠と罠
〔付録〕
三国志関連地図
貂蝉おぼえ書き 雑喉潤(名古屋自由学院短期大学教授、中国文学研究家)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
どぶねずみ
42
力任せの呂布、知恵の曹操。戦も力だけでは太刀打ちできないはずだが、ただ単純なキャラの呂布は、力だけで勢力を得たようだ。この先玄徳がどのように曹操と関わってくるのか気になるところ。1ヶ月間空けて読むと、登場人物がわからなくなる。気をつけて続きを読もう。2019/10/10
黒猫
20
孫堅の描き方が私情に駆られた猪武者の挙げ句に、自ら身を滅ぼすような感じですが、今後は孫策、孫権へと時代が変わる。それはもう少し後のこととして楽しみにしておこう。さて、長安は董卓ですが、相変わらずの傍若無人さである。そこに王允の謀った連環の計により、ついに董卓は呂布に討たれる。その呂布も長安を取れずに流浪の身となる。曹操は着々と勢力を築き上げ、公孫瓉の食客に甘んじている劉備との差は広がるばかり。エン州を巡り曹操と呂布がついに激突。相変わらず呂布は強い。そして悪来典韋の登場。横山先生の典韋カッコいいなあ。2019/09/18
0607xxx
14
復讐に燃え、快進撃を続けると思われた孫堅の突然死から始まり、貂蝉の命がけの作戦。そして、呂布と曹操の戦いと息をつかせぬ展開は、少しずつ読もうと思っていてもページを捲る手が止まらなかった。暗雲立ち込める 最終ページ…。5巻も楽しみ!2018/03/12
あつ子🐈⬛
12
董卓、退場。リトル孫権も登場して(笑)、前半の役者は出揃ったか。物語は進んでゆく。 巻末の「貂蟬おぼえ書き」も面白かったー。いろんな傾国がいたのだね。2020/04/20
reeree
11
[http://mediamarker.net/u/reeree/?asin=4267014442] ・「孫堅立つ」 ・「荊州(けいしゅう)攻略」 ・「凶兆」 ・「王允のたくらみ」 ・「亀裂」 ・「絶纓(ぜつえい)の会」 ・「董卓(とうたく)暗殺計画」 ・「曹嵩(そうすう)の死」 ・「休戦勧告」 ・「悪来典韋(あくらいてんい)」 ・「罠と罠」 貂蝉(ちょうせん)大活躍の巻。 知の李儒(りじゅ)と力の呂布を従えた董卓(とうたく)は無敵だったのになあ。2015/08/14