出版社内容情報
全国だるまさんがころんだ選手権大会に参加することになったカン太。
不器用な仲間たち、そして自分を祟る<タイシ>と時にぶつかりあいながら、
全国制覇をめざすアツい物語!
内容説明
全国だるまさんがころんだ選手権大会(通称『だるころ』)にひょんなことから参加することになった、カン太。個性あふれるメンバー+自分を祟る“タイシ”とともに、優勝をめざす。だるころファイト!
著者等紹介
林けんじろう[ハヤシケンジロウ]
1974年生まれ。広島県出身。大阪芸術大学映像学科卒業、大阪芸術大学大学院修士課程修了。第17回ジュニア冒険小説大賞受賞作『ろくぶんの、ナナ』(岩崎書店)でデビュー。第62回講談社児童文学新人賞佳作『星屑すぴりっと』(講談社)で、第52回児童文学新人賞を受賞。そのほか、第25回ちゅうでん児童文学賞大賞受賞作『ブルーラインから、はるか』(講談社)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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☆よいこ
77
児童書。このゲームを使ったデスゲームものが流行りですがデスゲームではない。イベント「全国だるまさんがころんだ選手権大会(通称だるころ)」で5人一組で優勝を目指す凸凹グループのお話▽カン太は落ち着きがなく自分勝手な行動を抑えられない。野球でも人を押しのけ監督の指示を無視するので友人から嫌われた。イトコからだるころメンバーに誘われるが衝動を抑える自信がない。ところが達磨寺で失礼な態度をとり、謎の煙?「タイシ」に呪われた。タイシはカン太を金縛り状態にする。呪いを逆手に、だるころ無双する。2024.10刊2025/01/17
雪丸 風人
16
子どもだけでなく大人も夢中になれるガチな遊びを描いた痛快ストーリー。主人公は暴走気味の小六男子です。失敗続きだった彼が、従兄の誘う「だるころ大会」に挑戦して仲間たちとかけがえのないものを掴み取ります。「悪でありたい良いアイツ」とずる賢さは天下一品という少年のとぼけたやり取りがめっちゃ笑えました。だるころの予想外のルールやフィールド設定のみならず、鬼役の思わぬ動きが戦略の幅を広げるところも面白い!トリックプレーが炸裂する場面ではこちらまで吠えそうになりましたよ。まさに激アツ。(対象年齢は10歳半以上かな?)2024/10/17
鳩羽
5
猪突猛進型のSLボーイの異名をとるカン太は、その性格のためクラブでもクラスでも仲間の輪を乱してしまう。そんなとき、従兄弟のユーキに、だるまさんがころんだの全国大会に出場しないかと誘われ…。集まったメンバーが、怒りっぽさを抑えられない柔道少女モコや、大人なのにもじもじしているあつこ先生、予想しない反応にフリーズしてしまうユーキなど、色々協調できないバグのようなものを抱えている。カン太はタイシの不思議な金縛りの力を借りて、止まれるようにしてもらうが、やがてその力も必要ないと思えるようになる。面白く楽しく読める2024/11/17
芦屋和音
3
小6のカン太はじっとしていられない性格。達磨寺のタイシの祟りで金縛りにあうようになった折、全国だるまさんがころんだ選手権大会に出場することになって……。止まりたいときに金縛りをかけてもらうってめちゃくちゃ良いアイディア!あ、いや本題はそこではなく。不器用な仲間たちと特訓し、優勝を目指す展開は胸熱。各々の気持ちが吐露される大会終盤はジーンときた。「限られた仲間だから、大切に思えるんじゃない?」って素敵な台詞です。2024/12/03
すもも
0
全国だるまさんがころんだ選手権大会、通称だるころ。 奈良県の達磨寺で実際に行われている催事だ。 じっとすることが苦手な暴走少年のカン太は、個性的な面々とチームで、だるころに挑戦することになった。 思わぬタタリの力でよゆーで目立てると思いきや…。 2025/04/29