内容説明
まちのなかでちいさなものは、どんなきもちでいるだろう。
著者等紹介
スミス,シドニー[スミス,シドニー] [Smith,Sydney]
カナダの絵本作家。ノバスコシア州に生まれる。美術大学を卒業後、文字のない絵本『おはなをあげる』(ポプラ社)で、カナダ総督文学賞、ニューヨーク・タイムズ最優秀絵本賞などを受賞。『うみべのまちで』(BL出版)で、2018年のケイト・グリーナウェイ賞を受賞。初めて絵と文章の両方を手がけた『このまちのどこかに』Small in the cityで、2019年のニューヨーク・タイムズ最優秀絵本賞、2020年のエズラ・ジャック・キーツ賞などを受賞
せなあいこ[セナアイコ]
東京生まれ。同志社大学卒業。翻訳絵本多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
149
どんなお話なのか、読み始めは都市に生きる子供の独特な孤独を描いているのかと感じたが、そうではなさそうで。この街を受け入れている姿が描かれていて、でも雪の降り積もる冬の始まりの下で、凍えながらも一人探しものをしている。突然どこかへ行ってしまった、その理由はわからないまま、排気口の暖かなところやお気に入りの公園のベンチ、どこも真っ白になってしまっているけれど、街灯の明かりが灯るまで歩き回っている。微かな鳴き声が聴こえないかと耳を澄ましている。この絵本からじわじわとあふれ出てくる感情、最後の場面がとても切ない。2026/09/23
とよぽん
67
ソール・ライターのような画像・・・。この少年は1人でバスに乗って、一体どこへ行くのだろう。この降り積もる雪の中。さかなやさんのところで「ン?」、ひざにのせてもらって、で「え?」。そして次のページにビラを貼る少年、あぁ~、そうだったのか! となる。「いえが いちばん あんぜんで しずかだよ。」「まっすぐに かえっておいで。」「しんじてる。」この作者シドニー・スミスの『うみべのまちで』は既読。社会派?2021/08/17
annzuhime
55
島外の図書館から取り寄せ。バスを降りた子ども。表紙の寂しそうな顔が印象的。語りかけるような文章。子どもはバスを降りて町をさまよう。その理由が分かった時に、今まで見ていた風景が変わる。そうだね、きっと大丈夫。最後の絵の小さなあの跡に胸がジーンとする。ニューヨーク・タイムズ最優秀絵本賞。エズラ・ジャック・キーツ賞。CASA BRUTUSの大人も深読みしたいこどもの本100。2023/09/10
ヒラP@ehon.gohon
52
言葉少なに、寂しげで、切ない絵本です。 何をしに少年が町を歩き回るのか、解ったときにその孤独感がじんわりと心に染みました。 迷子の猫を探して、チラシを貼って歩く少年。 猫と都会の接点を想像しました。 バスに乗ってまで出かけた都会と、家の距離感が重いです。 猫が、どこかで無事に暮らしていると祈ります。2021/04/09
chiaki
47
とても悲しく寂しそうな表情の男の子が街を彷徨っている様子に、なぜだろうと疑問を抱きつつ読んでいると…。あぁ、とても胸が締め付けられる想いです。帰りを待つお母さんの温もりに泣けてしまう。ラストの1ページまで見逃せない!街並みが、以前読んだ『かねもちのねことびんぼうなねこ』と似ていて、とても美しい。2021/04/18




