出版社内容情報
湖でのんびりくらしていたワニは、ある日大洪水で町に流された。そこで怪しい男に皮をはがされ、あわれな姿に。ワニはどうなる?
やなせ たかし[ヤナセ タカシ]
著・文・その他
内容説明
ワニはどこへいくのだろう、それはワニにはわからない、それはだれにもわからない、とにかくワニはがむしゃらに星をめがけてとんでいた。いっしょうけんめいとんでいた。(これからあとのおはなしはどうかみなさんでつくってください。ただワニがなぜ空をとんだかといえば、たぶんその晩の空がみずうみみたいに青かったのでワニはかんちがいしていたらしいのです。)
著者等紹介
やなせたかし[ヤナセタカシ]
1919年高知県生まれ。東京高等工芸学校図案科卒業。高知新聞記者、三越宣伝部のグラフィックデザイナーなどを経て独立。漫画家として活動する。1973年絵本『アンパンマン』(フレーベル館)を刊行。『アンパンマン』は現在も子どもたちに大人気キャラクターとして広く知られている。1990年勲四等瑞宝章受章。1995年日本漫画家協会文部大臣賞受賞。2013年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
11
ワニの受難と自己探しの旅。やなせさんにしては難しい本です。2018/08/11
遠い日
8
ワニはワニのままでいらられば、こんな悲惨な目にあわずにすんだのにと、人間のしたことが恨めしい。ワニそのものの存在を、わかっていたのはエルだけだったのでしょうか。2018/07/24
Hiroki
4
北区立図書館 アンパンマンのイメージが強烈だから驚く人も多いんじゃないかしらん。初めてやなせたかしの別面を知った時は衝撃でしたね。幅広い読者を想定すれば、それなりに絵も文も幅広く厚みあるものにならざるを得ず、そうなれば単純明快さや分かり易さは犠牲とならざるを得ず・・・。本書は後者。絵のテクニック・技法が高度です、含蓄深い表現です。ラストシーンで希望を語ります、ここは如何にもやなせたかし調(笑)。2024/06/24
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
3
やっと読めました。やなせたかしさんというネーミングだけでワクワクを期待しましたが、ワクワク感の中に悲しい気持ちが…ターザンのおじいさんとはもう会えないのかな?ワニは幸せを見つけられたかな?自分らしさ(ワニらしさ)を見つけられるかな?2018/09/22
llll'
0
.2023/11/03