出版社内容情報
ナメクジが苦手だった著者。カタツムリ図鑑を作るために日本中のカタツムリの写真の撮影を続ける中で、体のわりに殻が小さくてナメクジっぽいカタツムリに出会います。そしてナメクジに興味を持ち始めました。
そんな著者が出会ってきた日本各地の色々なカタツムリを紹介します。
ナメクジとカタツムリの貝殻をめぐる不思議を感じてくださいね。
著者等紹介
武田晋一[タケダシンイチ]
1968年福岡県生まれ。山口大学理学部(生物学)卒業。同大大学院修士課程を修了後フリーの写真家としてスタートし、主に水辺の生き物にカメラを向ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アナクマ
31
カタツムリは陸で暮らすようになった貝。長距離移動が苦手ゆえに地域性が強いらしく、興味をもって探しまわったらバリエーションが楽しめそう。毛のあるやつ、フタがドリルのやつ、極小サイズのやつ、左巻きはレアモノ。黒いの(島牧村)、緑の(沖縄)、平べったいの(沖縄)◉で、ナメクジは、殻を作らないローコスト志向のカタツムリ。表紙のはほぼナメクジだ(ゼットンみたいだ)◉「自然は、自由に見ることさえ許されれば、必ず面白い」という著者の信念がいい。2022/03/27
遠い日
12
ものすごく新鮮な読書でした!読みながら今すぐ外に飛び出していって、カタツムリを探したいと思いました。カタツムリもチョウのように少しの環境の違いによって個体の特徴を変えてしまう繊細な生き物なのだと知りました。本当に「貝」であると確信できるフォルムのカタツムリ、見たいです。体調2㎜のケシガイ、なんてかわいいの!!いろいろな感動が押し寄せて、心の中でわいわい言いながら読み、ナメクジとカタツムリの関係に生き物の神秘を感じさせてもらいました。2021/07/29
奏
7
ゆっくりしか進むことのできないカタツムリは、住む場所に合わせて自分の体を変えてきたのだというが、日本各地にこんなにたくさんの種類のカタツムリがいることにびっくり!それぞれ形や色、大きさの違いにもびっくり!小さな巻き貝のようなケシガイは透明で顔もかわいいし、北海道にしかいない真っ黒なエゾマイマイやヒメマイマイも魅力的。沖縄のカタツムリの殻は円盤のよう。どんな進化をして今の形になったのか、これからどんなふうに形を変えていくのかワクワクがとまらない。カタツムリを追い続け、こんなふうに見せてくれた著者に感謝です。2022/10/27
あねさ~act3 今年1年間は積読本を無くす努力をしたいなぁ。←多分無理🤣
7
知ってた😅貝類だってのも知ってた😅 「ナメクジやカタツムリをひっくり返して見てみたらナガレコにそっくりじゃ~ん👍️あきらかに貝類じゃ~ん。」って友達言ったら「そんな発想無かった~。」って言われた。 って言うか真っ黒なヤツ、スッゴくキレイ❤️ 実物見てみたいわー。 2021/12/16
たくさん
5
一つの種類の生き物を追及して研究するのは好きだったら楽しいだろうなって思います。それを収めるために写真も研究し機材をそろえて生態を区分し未来と過去に思いをはせる。僕にはこんなにのめり込むものがなかったから、こういう人生にはあこがれるなあって思います。2021/07/11