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出版社内容情報
ノーベル化学賞を受賞して、一躍「時の人」となった田中耕一さんの伝記。幼稚園、小学校、中学校時代の担任の先生の証言をまじえながら、科学者田中さん誕生までを描く。 小学生高学年から
内容説明
二〇〇二年十月。四三歳の田中耕一さんはノーベル化学賞を受賞しました。常識にとらわれず、失敗もぎゃくに生かした研究がはえある賞につながったのです。理科の実験がだいすきで、工作も得意。富山の豊かな自然と、すばらしい家族や恩師につつまれ、科学への夢をはぐくんでいった少年時代から、ノーベル賞受賞までの日々…。科学への夢を大きくそだてた田中耕一さんの少年時代をえがいた感動のノンフィクション。
目次
第1章 タナカサン、おめでとう(ノーベル賞授賞式;人の命をすくう仕事がしたい)
第2章 ひまわり組の耕一くん(父のしごと;かんけりはおわらない;八人町小学校へ;先生の手つだい)
第3章 理科と実験がだいすき(自分の頭で考え、あるく;ホウ酸の実験、磁石の観察;ニワトリ自動えさやり機)
第4章 やりたいことをやりとおす(わかるまで質問する;深夜歩行会と合唱コンクール)
第5章 もったいないが生んだ大発見(田中くんをすいせんします;たんぱく質の分析装置;すてなかった補助剤)
著者等紹介
国松俊英[クニマツトシヒデ]
1940年、滋賀県生まれ。児童文学作家
藤本四郎[フジモトシロウ]
1942年福岡県生まれ。絵本、児童書の挿し絵、風景画家として活躍
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
12
ノーベル化学賞を受賞された田中耕一さんは理科の実験が大好きだった子どもだったそうです。少年時代の田中さんの取り組みや、周りの大人たちとのかかわりが書かれています。2022/01/01
麻ノ葉
2
理数系が大の苦手な私は、あまり感情移入できなかったが、最後のノーベル賞受賞後のコメントや田中さんの研究に対する姿勢は理科好きの子供たちにとても響くものがあるのではないかと思う。 夏休みの自由研究コーナーや読書感想文のコーナーに置けると思う。2018/08/11
kiti
0
ノーベル賞のいきさつから、田中少年の生い立ちや人間性が書かれています。物を大切にする、最後まで諦めない、じっくり物事をよく観察し、見極める。当たり前のこと、誰でもできそうでできないことを積み重ねた上でのノーベル賞受賞。すごいすごいを連発する子どもに、「大きくなったらノーベル賞貰う?」と聞いたら「無理!」と即答。田中さんにはなれそうにありません。2012/11/06
asajee
0
児童向けなのであっと言う間に読めます。けれど、田中こういちさんの人となりがこの一冊でよく分かります。コツコツ、そして物事をじっくりと冷静に見つめる。それが科学者であってもなくても大切ですね。2012/01/28