内容説明
あの時、教会はどこに目を向けていたのか。国から特別に配給された紙に印刷された『興亜讃美歌』『興亜少年讃美歌』『日曜学校讃美歌』で何が「讃美」されたのか。何のための「讃美」だったのか。
目次
1 戦争と賛美歌・唱歌・童謡(“たたかい、争い世にあらざれ”―非戦平和の賛美歌;“東亜の子供はお友だち”―大戦末期の『日曜学校讃美歌』から;唱歌“村の鍛冶屋”から戦争と平和を考える;教科書から消えた唱歌“われは海の子”;“蛍の光”の歌詞に潜むもの ほか)
2 戦時下賛美歌集の闇(昭和戦時下に出版された賛美歌集;「一億の皇民よ起ちて」―『興亜讃美歌』の思想;「われらは皇国の少国民」―『興亜少年讃美歌』のテーマ;「さかゆく東亜 見はるかし」―『日曜学校讃美歌』“時局版”の視線;戦時下の罪責とその告白)
著者等紹介
石丸新[イシマルシン]
1931年、福岡県に生まれる。少年期を現・韓国で送り、1946年、日本に引き揚げる。四国基督教学園(現・四国学院大学)卒業。神戸改革派神学校卒業。米国コロンビア神学校修士課程修了。日本キリスト改革派多治見教会牧師、仙台教会牧師、四国学院大学文学部教授(新約学)、湖北台教会牧師を務める。現在、日本キリスト改革派教会東関東中会引退教師、四国学院大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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