内容説明
本書では、基礎学者と臨床家が、口腔に起こる「傷を治す学問」について、基礎研究と臨床症例を提示し、討論しつつ問題を解決していく形を取り、臨床の「傷は治るはず」の疑問を解く一助とした。
目次
第1章 創傷の治癒総論―基礎から臨床へ(創傷の治癒の概念;末梢神経の重要性と治療 ほか)
第2章 なぜ創傷の治癒を学ぶのか?(なぜ創傷の治癒なのか?―歯科医療は創傷の中にある;なぜ治りが悪い?(創傷の治癒とバトン;感染と糖尿病) ほか)
第3章 痛み、歯周病、根尖病変と創傷の治癒(抽象的な患者の訴え;痛みの閾値と刺激の種類 ほか)
第4章 インプラント治療と創傷の治癒(インプラント・組織界面の発生;オッセオインテグレーション ほか)
第5章 遺伝子検査、再生医療と創傷の治癒(創傷の治癒・再生総論;創傷の治癒と遺伝子診断 ほか)
著者等紹介
井上孝[イノウエタカシ]
1978年東京歯科大学卒業。1982年東京歯科大学講師。1990年口腔病理専門医。1991年東京歯科大学助教授。1998年東京歯科大学千葉病院臨床検査部長。2001年東京歯科大学臨床検査学教室教授(現臨床検査病理学講座)。2004年東京歯科大学千葉病院副病院長。2009年東京歯科大学口腔科学研究センター所長。2010年東京歯科大学大学院研究科長
武田孝之[タケダタカユキ]
1980年東京歯科大学卒業。1985年同大学大学院修了(歯学博士)、同大学歯科補綴学第二講座助手。1986年袖ヶ浦歯科医院勤務。1990年現在地に開業。2005年東京歯科大学臨床教授。日本補綴歯科学会専門医指導医、日本口腔インプラント学会専門医。FIDI会員。武田歯科医院(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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