出版社内容情報
《内容》 看護・医療事故の予防教育(学習)を効果的に進めるための「基本的知識」と「看護業務で発生する主な事故の特徴と対策のポイント」を整理し記述. 「学習効果の評価」と「必須知識の再確認」に役立つよう, CD-ROMによりチェック項目の確認・解説が得られる.
《目次》
【看護・医療事故防止のための基本的知識】 医師の業務と看護師の業務 わが国の医療事故と事故に対する取り組み リスクマネジメントで使われる用語の使い方 院内報告の整備とツール 【医師の指示業務での事故】 〔与薬〕 与薬方法 指示受けから与薬までのルール 薬剤内服中の注意事項 容器の類似による間違い 経口薬を静脈に誤注入 禁忌疾患のある薬剤 薬剤アレルギー(治療薬,麻酔薬,造影剤) 服薬について 退院時の薬 〔注射〕 注射の種類と方法 指示受けから施行までのルール 点滴速度換算 輸液ポンプ フィルター 類似の形態の薬品 規格・容量に注意が必要な注射薬 単独急速静脈注射 薬剤充填型注射器 インスリン製剤 遮光アンプル 配合変化 ポリ塩化ビニール性チューブ(PVC)の問題 ツインバッグ製剤 投与間違い 抗癌剤血管漏出 注射による合併症 〔輸血〕 輸血の種類と輸血ラインの選択 指示受けから施行までのルール 異型輸血時の対応 輸血の副作用 〔人工呼吸器〕 人工呼吸器使用に当たっての注意事項 人工呼吸器装着患者の看護 トラブル発生時の対処 酸素ボンベと簡易呼吸器について 人工呼吸器機種別チェックリスト 〔検査〕 事故防止対策 内視鏡検査(大腸ファイバー検査) 【療養上の世話での事故】 〔転倒・転落〕 「転倒・転落アセスメント・スコアシート」と「転倒・転落防止チェックリスト」 高齢者の転倒事故で受ける身体への影響 転倒・転落の発生要因 転倒・転落事故発生時の対応 転倒・転落危険度別対応 転倒・転落防止のための用品 〔摂食・嚥下障害〕 摂食・嚥下障害を引き起こす疾患 摂食・嚥下障害の診断(問診表) 摂食・嚥下障害のスクリーニング・検査方法 試食 摂食・嚥下の5段階評価 経口摂食不可能な場合の栄養補給 経口摂食中止の基準 経口摂取開始に向けた段階的摂食訓練 〔経管栄養〕 経管栄養開始に当たっての注意事項 経管栄養実施患者への看護 医療事故防止 事故発生後の処置 気管に経管栄養剤を注入してしまった場合の対応 〔熱傷〕 湯たんぽの使用に当たっての注意事項 手術室での電気メスによる熱傷事故 その他の熱傷 熱傷度分類 事故後の処置 【感染予防の基本的な考え方】 <スタンダードプリコーションの概念> スタンダードプリコーションとは なぜ疾患非特異的な対策が必要なのか <スタンダードプリコーションの実際> 手指消毒・手洗い 防護用具について 周囲環境対策 <感染経路別対策> 感染経路別対策とは 感染経路別の具体的対策 【針刺し・切創事故への対応】 <針刺し・切創事故とは> 針刺し・切創事故によって病気を引き起こす代表的な病原体 針刺し・切創事故直後の処置 針刺し・切創事故防止のための実施事項 <対応の実際> <感染症別の対応> HIV HBV:感染源がHBs抗原陽性かHBV-DNA陽性のとき HCV 梅毒 HTLV-1 クロイツフェルト・ヤコブ病プリオン
内容説明
本書は、これから看護師になろうとする人々や、さらにいっそう医療安全・医療事故防止を勉強し現場に活かそうと考えている現役の看護師のために、医療安全・医療事故防止に関する基本的な知識と情報を提供することを目的に編纂されたものです。本書は、より効果的に学習できるように、テキストとCD‐ROMで構成しました。読者はまずテキストで学習し、ついでCD‐ROMの中の問題集によって学習成果を自己評価できるように作られています。
目次
看護・医療事故防止のための基本的知識
1 医師の指示業務での事故(与薬;注射;輸血;人工呼吸;検査)
2 療養上の世話での事故(転倒・転落;摂食・嚥下障害;経管栄養;熱傷)
感染予防の基本的な考え方
針刺し・切創事故への対応
著者等紹介
内海真[ウツミマコト]
高山厚生病院院長・国立病院機構名古屋医療センター客員研究員
清原洋子[キヨハラヨウコ]
国立病院機構名古屋医療センター医療安全管理室医療安全管理者
鈴木俊夫[スズキトシオ]
鈴木歯科医院院長・「医療の安全に関する研究会」理事
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 保守再生の好機