出版社内容情報
《内容》 末期患者への精神的・心理的サポートとしてのスピリチュアルケアを,医療施設内外で活躍する僧侶が仏教の視点からわかりやすく概説。末期の人だけでなく,日々の仕事や教育に悩む人にも役立つ多くのアドバイスが,豊富な経験から語られている。案内知らない仏教の世界にも触れることができる読み物にもなっている。
《目次》
第1章 なぜこころのケアが必要なのか
1 私の活動の原点
2 病院でのボランティア活動
3 生、老、病、死と向き合うこと
第2章 スピリチュアリティとスピリチュアルケアを定義してみる
1 スピリチュアリティとはどうとらえられてきたか
2 スピリチュアルケアの本質
3 スピリチュアルケア理解のための2前提
第3章 仏教のケア論とスピリチュアリティ
1 いのちと向き合う
2 老死を生きぬくケア論
3 看取りと救済のスピリチュアリティ
4 日本人のこころの歴史と仏教的ケア論
第4章 現代におけるスピリチュアルケア―3つの臨床事例より
1 臨床でのこころの援助とは
2 北山邦男さんの場合―スピリチュアルケアにおける死生観の変容
3 加藤真一さんの場合―スピリチュアルケアと音楽療法
4 纐纈敏郎さんとその家族の場合―末期と葬儀におけるスピリチュアルケア
第5章 家族にとってのスピリチュアルケア
1 死生観、輪廻観からみたスピリチュアルケア
2 ケアリングの概念をスピリチュアルケアの視点で考える
3 在宅ケアの重要性
4 家族援助とスピリチュアルケア
第6章 スピリチュアルケアの展望
1 スピリチュアルケアの専門性を考える
2 親子のスピリチュアリティ
3 スピリチュアルケアのネットワーク
4 ケアする人のためのスピリチュアルケア
5 スピリチュアルケアの担い手と人材育成について
6 スピリチュアルケアの未来像