出版社内容情報
「ミッション」と「エンパワメント」による看護管理
看護管理者を支える「ミッション」と「エンパワメント」を軸に、組織の中の「人」をどのように捉えるか、看護師一人ひとりのキャリアの発達をどのように支えるか、そして、組織全体を活性化させるためのアプローチを解説。臨床看護師から研究者、看護管理者をつとめた著者の経験からのマネジメント論。
序文
はじめに
私は,「看護管理」という,悩ましく難しく,でもやりがいがあり魅力的なこの仕事を,ともに働いた多くの看護管理者から学んだ。患者や家族に看護の力を届ける。地域住民のニーズに応える。スタッフが成長し,力を発揮し,看護の醍醐味にはまる。効率的かつ効果的に良質な医療を提供する。...
目次
はじめに
イントロダクション
1 にわか管理者
2 私に与えられたもの
3 私のなかにあったもの
4 本書の構成
第1部管理者としての自分を支える2つのキーワード
ミッションとエンパワメント
1 管理者である私を支えるミッション
2 私の物語としてのミッション
3 2つの「役割」
4 ミッションとエンパワメントによる看護管理
5 まとめ
第2部組織の中の「人」
多様な真実を共存させながら生きる「人」と働く
1 人間観の変遷とマネジメント理論
2 「合理的経済人としての人間」
3 フォード車と豊かな大衆の出現
4 「社会的感情人としての人間」
5 「意思決定する人間」
6 「責任・貢献・成果を欲する人間」
7 「価値・知識を創造する人間」
8 共鳴を呼ぶ語り
9 まとめ
第3部キャリアの発達
いきいきとしなやかに働く看護師へと発達を支援する
1 キャリア発達を支援する
2 さまざまな熟達化
3 組織ルーティンと熟達
4 「しなやかさ」をもたらす4つの変化
5 組織ルーティンの学習
6 組織ルーティンを超える行動化
7 組織ルーティンからの時折の離脱
8 新しいルールと意味の創出
9 まとめ
第4部「組織」の発展
組織の内にある力が涌き出るとき
1 対象としての組織
2 安心して働く土台づくり
3 安心して働く土台としての評価と報酬
4 人事の要としての評価制度
5 生きものとしての「組織」
6 自分が新しい自分を創り出す-第2・第3世代のシステム論
7 組織の内にある力が涌き出るとき
8 現場から看護管理の知をつくろう
9 まとめ
おわりに
索引