出版社内容情報
治るための栄養、生きるための栄養
「どの栄養素を?」「どれだけ?」「どこから?」「どのように?」はもちろん、栄養サポートの基本の「なぜ?」がこの1冊でわかる臨床栄養ガイドの決定版。アセスメントやモニタリングではとくに何をみたらいいのか? 輸液・栄養剤投与を安全確実に実施するには? 合併症やトラブルの予防・対策は? などなど、NST活動のみならず、“毎日の栄養管理”にも役に立つ実践書。患者さんの「治る力」「生きる力」を引き出す仕組みをビジュアルに解説した。
目次
本書を読まれるみなさんへ
執筆者一覧
はじめに――治るための栄養、生きるための栄養
1章 臨床栄養管理をするまえに
1 栄養管理のインパクト――4つの臨床栄養体験記
【看護師編】
奇跡の社会復帰――全身熱傷の患者を救った栄養管理と“大手術”
【理学療法士編】
栄養なくして、リハビリなし――リハビリテーションを変えた重大な気づき
【医師編】
経腸栄養のインパクト――ICUでの超重症患者の事例より
【栄養士編】
食べることは「生命」の根源――「食べる」意味を見直そう
2 臨床栄養に必要な「消化」の知識
食物の行く道をたどる――消化管の解剖と機能
三大栄養素の「体内」への旅を追う――消化・吸収機能と栄養素の行方
使えるならば、腸を使え!――経腸栄養>経静脈栄養のワケ
3 臨床栄養に必要な「代謝」の知識
生まれ変わる身体、姿を変える栄養素――生命を維持する「代謝」と病態
三大栄養素、それぞれの役割――糖質、タンパク質、脂質の「代謝」
2章 「臨床栄養」とは、何をすることか?
1 「臨床栄養」とは?――看護師の役割
2 臨床栄養のプロセス① 栄養スクリーニング
3 臨床栄養のプロセス② 栄養アセスメント
いつする? なぜする? 誰がする?――栄養アセスメントの意義
主観的栄養評価(SGA)と客観的栄養評価
――アセスメントツール(評価項目の意味と測定方法)
4 臨床栄養のプロセス③ 栄養プランニング
どの道を選ぶか?――栄養管理法(投与ルート)の選択
何をどれだけ入れるか?――栄養投与成分の決定(成分プランニング)
5 臨床栄養のプロセス④ アウトカム評価
3章 全科共通! 栄養管理計画の7大ポイント
1 褥瘡
2 摂食・嚥下障害
3 感染症
4 周術期・集中治療
5 呼吸障害
6 終末期
7 高齢者
4章 臓器・疾患別栄養管理計画
1 脳:脳卒中
2 心臓:心不全
3 肺:COPD
4 消化管:食道がん
5 肝臓:慢性肝炎・肝硬変
6 腎臓:透析期腎不全・ネフローゼ症候群
7 膵臓:糖尿病
8 骨:大腿骨頸部骨折
9 皮膚:外傷・熱傷
5章 安全・確実・安楽な 臨床栄養管理の「実施」
1 臨床栄養管理「実施」における看護師の役割
2 輸液・経腸栄養剤の成分を知る重要性
3 投与経路別「実施」のポイント
【経静脈栄養①】末梢静脈栄養
【経静脈栄養②】中心静脈栄養
【経腸栄養①】経鼻経管栄養
【経腸栄養②】胃ろう・腸ろう
4 栄養管理に伴う合併症の予防と対策
5 栄養剤の変更・投与経路の変更に伴うトラブルシューティング
用語索引